WSR-5400AX6BとWSR-5400AX6Sは型番が似ていますが、通信性能の中心部分はほぼ同じです。
実質的に大きい違いは、WSR-5400AX6Sが「ネット脅威ブロッカー ベーシック」に対応し、1年間無料ライセンス付きとして発売されたのに対し、WSR-5400AX6Bは現在の公式対応製品一覧に含まれていないことです。
AX6Bのほうが後に発売されていますが、5GHzの最大4803Mbps、2.4GHzの最大573Mbps、アンテナ構成、有線LAN、CPUなどが上位になったモデルではありません。
そのため、AX6BとAX6Sだけで選ぶなら「速度」ではなく、ネット脅威ブロッカーを使うか、購入価格・保証・商品の状態に差があるかで判断するのが分かりやすいです。
AX6BとAX6Sの違いを比較|通信性能はほぼ同じ
| 比較項目 | WSR-5400AX6B | WSR-5400AX6S |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2022年6月 | 2021年6月 |
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
| 5GHz | 最大4803Mbps・4ストリーム | 最大4803Mbps・4ストリーム |
| 2.4GHz | 最大573Mbps・2ストリーム | 最大573Mbps・2ストリーム |
| 160MHz幅 | 対応 | 対応 |
| CPU | 1.5GHz トリプルコア | 1.5GHz トリプルコア |
| INTERNETポート | 最大1Gbps×1 | 最大1Gbps×1 |
| LANポート | 最大1Gbps×4 | 最大1Gbps×4 |
| Wi-Fi EasyMesh | 対応 | 対応 |
| ネット脅威ブロッカー | 公式の対応製品一覧に記載なし | ベーシック対応 |
| スマート引っ越し | ファームウェア更新で対応 | 対応 |
| 本体サイズ | 59×177×175mm | 59×177×175mm |
| 質量 | 約650g | 約650g |
つまり、「AX6Bのほうが新しいからWi-Fiが速い」という違いではありません。速度を目的にAX6SからAX6Bへ買い替えても、公式仕様上の最大通信速度は変わりません。
決定的な差はAX6Sの「ネット脅威ブロッカー ベーシック」
AX6Sを選ぶ理由になりやすいのが、バッファローのセキュリティサービス「ネット脅威ブロッカー ベーシック」です。
バッファロー公式ではWSR-5400AX6Sを対応機種として掲載し、製品ページでは1年間無料ライセンス付きと案内しています。外部からの不正な通信や悪質サイトへのアクセスなどをルーター側で監視・ブロックするサービスです。
一方、2026年9月8日時点のバッファロー公式「ネット脅威ブロッカー」対応商品一覧には、WSR-5400AX6Bは掲載されていません。
そのため、現在の公式情報を基準にすると、
- ルーター側のネット脅威ブロッカーを使いたい → AX6S
- ネット脅威ブロッカーを使わない → AX6BとAX6Sの通信性能差はほぼないので、価格・状態・保証で判断
と整理できます。
ただし、中古のAX6Sでは無料ライセンスがすでに有効化・使用済みになっている可能性があります。中古品を「1年間無料だから」という理由だけで選ばず、現在のライセンス状態を確認してください。
「i-フィルター」とネット脅威ブロッカーは別サービス
旧製品ページには「i-フィルター for BUFFALO」の表記もありますが、ネット脅威ブロッカーとは別のサービスです。
バッファローは「i-フィルター for BUFFALO」の新規申込・継続利用申込を2026年6月30日で終了しています。現在利用中の場合は有効期限まで使えますが、新しくAX6B・AX6Sを買って「i-フィルターを新規契約する」という前提では選ばないほうがよいでしょう。
一方、ネット脅威ブロッカーは2026年9月時点でもライセンス有効化・更新の案内が継続しています。
AX6Bでもスマート引っ越しに対応|古い比較記事に注意
以前の仕様だけを見ると「AX6Sはスマート引っ越し対応、AX6Bは非対応」と説明されることがありますが、現在はその違いで選ぶ必要はありません。
WSR-5400AX6BはファームウェアVer.1.11でスマート引っ越しに対応しました。2026年9月8日時点では、AX6Bの最新ファームウェアはVer.1.14、AX6SはVer.1.10が公開されています。
長期在庫や中古品は古いファームウェアのままになっていることがあるため、購入後は対応機種を間違えないように公式ダウンロードページから更新状況を確認してください。
すでにAX6B・AX6Sを使っているなら、BとSの間で買い替える必要性は低い
現在の通信に不満がないなら、AX6BとAX6Sの間で買い替えてもWi-Fiの基本速度は変わりません。
両機種は5GHz 4803Mbps、2.4GHz 573Mbps、Wi-Fi EasyMesh、1Gbps有線LANなど主要仕様が共通しています。
そのため、買い替えを考えるなら「BかSか」ではなく、次のような理由があるかを先に確認してください。
- 1Gbpsを超えるインターネット回線を活かしたい
- Wi-Fi 7対応端末が増えてきた
- 現在のルーターで通信切れや不調が続く
- より新しいセキュリティ機能を使いたい
- 将来を考えて新しい規格へ移行したい
明確な不満がない場合は、ファームウェアを更新し、設置場所やEasyMesh構成を見直してそのまま使う選択もあります。
2026年に新品を買うならWSR6500BE6Pとの価格差も確認
AX6BとAX6Sの公式商品ページでは、現在WSR6500BE6Pシリーズが新しい後継モデルとして案内されています。
WSR6500BE6PはWi-Fi 7対応で、5GHz最大5764Mbps、2.4GHz最大688Mbps、INTERNETポート最大2.5Gbpsを備えます。
| 比較項目 | AX6B・AX6S | WSR6500BE6P |
|---|---|---|
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7 |
| 5GHz最大速度 | 4803Mbps | 5764Mbps |
| 2.4GHz最大速度 | 573Mbps | 688Mbps |
| INTERNETポート | 最大1Gbps×1 | 最大2.5Gbps×1 |
| LANポート | 最大1Gbps×4 | 最大1Gbps×3 |
新品のAX6B・AX6Sが大きく安いなら旧モデルを選ぶ余地があります。一方、価格差が小さく、これから数年使うなら後継機も比較しておくほうが判断しやすいでしょう。
ただし、WSR6500BE6PはLANポートが3つなので、AX6B・AX6Sの4ポートをすべて使っている家庭ではポート数が減ります。またWi-Fi 7対応でも6GHz帯を使うモデルではないため、「Wi-Fi 7=6GHz対応」と思い込まないよう注意してください。
AX6BとAX6Sを今から選ぶならこの順番で判断
2機種で迷ったら、発売年や型番の文字より、次の順で確認すると失敗しにくくなります。
- ネット脅威ブロッカーを使いたいか
使いたいならAX6Sを優先。中古ではライセンス状態も確認します。 - 価格・保証・商品の状態に差があるか
セキュリティサービスが不要なら、基本通信性能はほぼ同じなので購入条件を比較します。 - 旧モデルを今から買う理由があるか
新品で価格差が小さいなら、公式後継のWSR6500BE6Pも確認します。
結論として、WSR-5400AX6BとAX6Sは「速度で選ぶ2機種」ではありません。AX6Sのネット脅威ブロッカーが必要かどうかを最初に決め、不要なら価格・状態・保証、これから新品を長く使うなら後継機との価格差まで見て選ぶのが分かりやすいです。
通信速度や安定性は回線、端末側のWi-Fi仕様、住宅の間取り、設置場所、周囲の電波状況でも変わります。仕様、ファームウェア、セキュリティサービス、価格、在庫、保証条件は時期・販売元によって変わるため、購入前にバッファロー公式の商品情報・サポート情報も確認してください。


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