バッファローの「WSR-5400AX6B」と「WSR-5400AX6S」は型番がよく似ていますが、「Bのほうが新しいから速いのでは?」「今から買うならどちらがよい?」と迷いやすいモデルです。
結論からいうと、WSR-5400AX6BとWSR-5400AX6Sの基本的なWi-Fi性能はほぼ同じで、選ぶうえで大きいのはネット脅威ブロッカーへの対応と発売時期です。
ただし、2026年9月時点ではさらに重要な点があります。バッファロー公式では、WSR-5400AX6B・WSR-5400AX6Sのどちらにも「WSR6500BE6Pシリーズ」を新しい後継モデルとして案内しています。
そのため、今から新品を探すならAX6BとAX6Sだけを比較するのではなく、まず「旧モデルを安く買うメリットがあるか」「Wi-Fi 7対応の後継機にしたほうがよいか」を判断すると選びやすくなります。
先に結論|AX6BとAX6Sの違いと今の選び方
| 比較項目 | WSR-5400AX6B | WSR-5400AX6S |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2022年5~6月 | 2021年6月 |
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
| 5GHz最大速度 | 4803Mbps(理論値) | 4803Mbps(理論値) |
| 2.4GHz最大速度 | 573Mbps(理論値) | 573Mbps(理論値) |
| INTERNETポート | 最大1Gbps×1 | 最大1Gbps×1 |
| LANポート | 最大1Gbps×4 | 最大1Gbps×4 |
| Wi-Fi EasyMesh | 対応 | 対応 |
| ネット脅威ブロッカー | 公式の対応製品一覧では対象外 | ベーシック対応 |
| 本体サイズ | 59×177×175mm | 59×177×175mm |
| 本体質量 | 約650g | 約650g |
| 公式が案内する現在の後継 | WSR6500BE6Pシリーズ | WSR6500BE6Pシリーズ |
つまり、「通信速度を上げるためにAX6SからAX6Bを選ぶ」という考え方はしなくて大丈夫です。5GHz・2.4GHzの理論値、アンテナ構成、有線ポート、サイズなど主要仕様は共通しています。
AX6BとAX6Sの2台だけから選ぶなら、ネット脅威ブロッカーを利用したい場合はAX6S、利用しないなら販売価格・商品の状態・購入店の保証条件を比較するのが実用的です。
一方、これから数年使う前提で新品を購入するなら、後述するWSR6500BE6Pまで含めて比較するほうが失敗しにくいでしょう。
WSR-5400AX6BとAX6Sは通信性能ではほぼ同じ
AX6BはAX6Sより後に発売されていますが、Wi-Fiの基本性能が上位になったモデルではありません。
両機種ともWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応し、5GHzは最大4803Mbps、2.4GHzは最大573Mbpsの理論値です。5GHzは160MHz幅にも対応しています。
- 5GHz:4ストリーム
- 2.4GHz:2ストリーム
- 1.5GHzトリプルコアCPU
- Wi-Fi EasyMesh対応
- バンドステアリングLite対応
- ビームフォーミング対応
- WPA3 Personal対応
- INTERNETポート最大1Gbps×1
- LANポート最大1Gbps×4
したがって、型番末尾の「B」「S」だけを見て、AX6Bのほうが高速だと判断しないことがポイントです。
詳しい仕様は、WSR-5400AX6Bのバッファロー公式製品情報とWSR-5400AX6Sのバッファロー公式製品情報でも確認できます。
実質的な違いはネット脅威ブロッカーへの対応
AX6BとAX6Sを比較するときに確認しておきたいのが、バッファローのセキュリティサービス「ネット脅威ブロッカー」です。
バッファローの対応製品情報では、WSR-5400AX6Sは「ネット脅威ブロッカー ベーシック」の対応機種として掲載されています。一方、WSR-5400AX6Bは同サービスの対応機種一覧には含まれていません。
この機能を利用する予定があるなら、AX6S側の明確な違いになります。ただし、ライセンスや利用条件は変更される可能性があるため、中古品や長期在庫品を購入するときは現在のサービス条件を確認してください。
なお、「ネット脅威ブロッカー」と「i-フィルター for BUFFALO」は別のサービスです。i-フィルター for BUFFALOは、バッファローが2026年6月30日で新規申込・継続利用申込の受付を終了しています。古い商品説明だけを見て、現在も新規契約できると判断しないよう注意が必要です。
AX6Bでも現在は「スマート引っ越し」に対応
旧情報を比較すると、AX6Sにはスマート引っ越しがあり、AX6Bにはないように見える場合があります。しかし、AX6BはファームウェアVer.1.11で「スマート引っ越し」への対応が追加されています。
そのため、現在の購入判断では「AX6Sだけがスマート引っ越し対応」という分け方は適切ではありません。
ただし、スマート引っ越しを含む追加機能はファームウェアのバージョンが関係することがあります。すでにAX6B・AX6Sを所有している場合は、買い替えを考える前にAX6Bの公式ダウンロード情報などから最新ファームウェアを確認しておくとよいでしょう。
今から買うなら後継のWSR6500BE6Pも先に比較したい
2026年9月時点で、バッファローはAX6BとAX6Sの製品ページの両方で、WSR6500BE6Pシリーズを「新しい後継モデル」として案内しています。
| 比較項目 | AX6B・AX6S | WSR6500BE6P |
|---|---|---|
| 無線規格 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7 |
| 5GHz最大速度 | 4803Mbps | 5764Mbps |
| 2.4GHz最大速度 | 573Mbps | 688Mbps |
| INTERNETポート | 最大1Gbps×1 | 最大2.5Gbps×1 |
| LANポート | 最大1Gbps×4 | 最大1Gbps×3 |
| ネット脅威ブロッカー | AX6Sはベーシック対応 | ネット脅威ブロッカー2 ベーシック |
| 本体サイズ | 59×177×175mm | 60×177×165mm |
| 本体質量 | 約650g | 約500g |
WSR6500BE6PはWi-Fi 7に加え、INTERNETポートが最大2.5Gbpsになっている点が大きな違いです。1Gbpsを超えるインターネット回線やWi-Fi 7対応端末を使う予定なら、AX6B・AX6Sより先に検討する価値があります。
一方で、WSR6500BE6PのLANポートは3ポートです。AX6B・AX6Sは4ポートあるため、テレビ・ゲーム機・パソコン・NASなどを有線で4台接続している場合は注意してください。必要に応じてLANスイッチも含めて考えることになります。
また、WSR6500BE6PはWi-Fi 7対応ですが2.4GHz+5GHzのデュアルバンドモデルです。「Wi-Fi 7なら6GHz帯も使える」とは限らないため、6GHz帯が目的なら別の対応モデルを確認する必要があります。
現在の仕様はWSR6500BE6Pのバッファロー公式製品情報で確認できます。
WSR-5400AX6Pは後継機ではないの?
通販サイトなどを見ていると、2023年発売の「WSR-5400AX6P」も見つかるため、AX6B・AX6Sの後継機だと思うことがあります。
WSR-5400AX6PはAX6B・AX6Sより後に登場したWi-Fi 6モデルで、5GHz最大4803Mbps+2.4GHz最大573Mbpsという基本クラスは共通しています。また「ネット脅威ブロッカー2 ベーシック」など新しい機能体系になっています。
ただし、現在のバッファロー公式製品ページでAX6B・AX6Sの「新しい後継モデル」として明示されているのはWSR6500BE6Pシリーズです。
そのため、現在は「AX6P=最新の後継機」とだけ覚えるより、次のように整理すると分かりやすくなります。
- WSR-5400AX6S:2021年のWi-Fi 6モデル
- WSR-5400AX6B:2022年のWi-Fi 6モデル
- WSR-5400AX6P:2023年の後発Wi-Fi 6モデル
- WSR6500BE6P:現在公式がAX6B・AX6Sの後継として案内するWi-Fi 7モデル
結局どれを選ぶ?3つの順番で判断
AX6BとAX6Sで迷ったら、型番の新旧だけで決めず、次の順番で確認すると選びやすくなります。
1.すでにAX6B・AX6Sを持っているなら、まず買い替えが必要か確認
現在のWi-Fiが安定しており、インターネット回線が1Gbpsクラスで、利用端末もWi-Fi 6中心なら、後継モデルが出たという理由だけで急いで交換する必要はありません。
逆に、1Gbpsを超える回線への変更、Wi-Fi 7対応端末の増加、ルーターの不調など明確な理由があるなら、WSR6500BE6Pなど新しい世代との比較がしやすくなります。
2.AX6BとAX6Sだけで選ぶなら、通信速度より機能と購入条件を見る
通信の基本仕様はほぼ同じなので、AX6Sのネット脅威ブロッカーを利用するか、販売価格や在庫状態、保証・返品条件に差があるかを確認します。
AX6BのMB・CGなど型番違いも含めて整理したい場合は、WSR-5400AX6B-MBと他モデルの違いも参考にしてください。
3.新品を長く使うなら後継モデルとの価格差も確認
旧モデルが大きく安く、自宅では1Gbpsまでで十分ならAX6B・AX6Sにも選ぶ理由があります。
一方、価格差が小さい場合や今後も長く使う予定なら、Wi-Fi 7・2.5Gbps INTERNETポートを備えるWSR6500BE6Pを含めて比較したほうが、買った直後に「新しい規格にしておけばよかった」となりにくいでしょう。
購入前に失敗しやすい4つのポイント
- 「Bのほうが新しい=速い」と考えない:AX6BとAX6Sの主要な通信仕様はほぼ同じです。
- 旧モデルのサービス情報をそのまま信じない:i-フィルターのように受付条件が変わっているサービスがあります。
- 後継機のLANポート数も確認する:WSR6500BE6PはLANポートが3つなので、AX6B・AX6Sの4ポートから減ります。
- 長期在庫品は価格だけで決めない:販売店の保証、返品条件、付属品、商品状態も購入前に確認しましょう。
まとめ|AX6BとAX6Sは性能差より「今買う価値」で比較する
WSR-5400AX6BとWSR-5400AX6Sは、5GHz最大4803Mbps、2.4GHz最大573Mbps、Wi-Fi 6、EasyMesh、1Gbpsの有線ポートなど、通信の中心となる仕様はほぼ共通です。
AX6Sにはネット脅威ブロッカー ベーシックへの対応という違いがありますが、2026年現在の購入判断ではAX6BとAX6Sの差だけでなく、公式後継のWSR6500BE6Pまで比較することが重要です。
- AX6B・AX6Sをすでに使っていて不満がない → そのまま使う選択も十分あり
- AX6BとAX6Sの在庫から選ぶ → 通信速度ではなく機能・価格・保証条件で判断
- 新品をこれから長く使う → WSR6500BE6Pを先に比較
- 1Gbps超の回線やWi-Fi 7端末を活用したい → 後継世代を優先して検討
- 有線機器を4台つなぐ → LANポート数にも注意
Wi-Fiの実効速度や通信の安定性は、回線、端末側の対応規格、住宅の間取り、設置場所、周囲の電波状況などでも変わります。仕様や取扱条件、セキュリティサービス、保証などは時期・販売元・利用環境で変わるため、購入前にバッファロー公式案内や販売店の条件も確認してください。


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