WSR-5400AX6SとWSR-3200AX4Sは、どちらもバッファローのWi-Fi 6対応ルーターですが、得意な通信条件が違います。
5GHzの高速通信や接続台数の余裕を重視するならWSR-5400AX6S、価格や設置スペースを抑えつつ標準的に使うならWSR-3200AX4Sが候補です。
特に重要なのは、WSR-5400AX6Sが5GHzで最大4803Mbps・160MHz幅に対応する一方、WSR-3200AX4Sは5GHz最大2401Mbps・80MHz幅であることです。
ただし2.4GHzだけを見ると、WSR-3200AX4Sは最大800Mbps、WSR-5400AX6Sは最大573Mbpsです。数字だけでは上下関係が逆転するため、「合計速度が大きい方」ではなく、普段どの帯域を使うかで選ぶことが大切です。
WSR-5400AX6SとWSR-3200AX4Sの違いを先に比較
| 比較項目 | WSR-5400AX6S | WSR-3200AX4S |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2021年6月 | 2020年11月 |
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
| 5GHz最大速度 | 4803Mbps | 2401Mbps |
| 5GHzチャネル幅・ストリーム | 160MHz・4×4 | 80MHz・4×4 |
| 2.4GHz最大速度 | 573Mbps | 800Mbps |
| 2.4GHzの11ax | 対応 | 非対応 |
| 2.4GHzストリーム | 2×2 | 4×4 |
| 利用推奨環境の端末台数 | 30台 | 21台 |
| 利用推奨人数 | 10人 | 7人 |
| INTERNETポート | 最大1Gbps×1 | 最大1Gbps×1 |
| LANポート | 最大1Gbps×4 | 最大1Gbps×4 |
| Wi-Fi EasyMesh | 対応 | 対応 |
| ネット脅威ブロッカー ベーシック | 対応 | 対応 |
| 本体サイズ | 59×177×175mm | 37.5×160×160mm |
| 質量 | 約650g | 約390g |
※通信速度は規格上の理論値で、実際の速度を示すものではありません。端末側の対応規格、回線、距離、壁、周辺の電波状況などでも変わります。
一番大きな違いは5GHz|AX6Sは160MHz幅で最大4803Mbps
5GHzを中心に使うなら、WSR-5400AX6Sのほうが余裕があります。
WSR-5400AX6Sは5GHzで160MHz・4×4、最大4803Mbps。一方、WSR-3200AX4Sは80MHz・4×4、最大2401Mbpsです。
160MHz幅に対応するPCなどを使う場合、WSR-5400AX6Sはより広いチャネル幅を活用できます。バッファロー公式でも、2×2・160MHz対応PCでWi-Fi 6を活用できることが案内されています。
ただし「4803Mbpsだからスマホ1台でも必ず3200AX4Sの2倍速い」という意味ではありません。端末側が160MHz幅に対応しているか、何ストリーム使えるかによってリンク速度は変わります。
そのため、次のような使い方ではAX6Sを選ぶ意味が大きくなります。
- 160MHz幅対応のPCを使う
- 5GHzで大容量通信をする機器が多い
- 複数端末を同時に使う家庭
- 今の2401Mbpsクラスより5GHz側の余裕を増やしたい
2.4GHzは3200AX4Sの800Mbpsが上|ただしWi-Fi 6ではない
2.4GHzの最大速度だけを見ると、WSR-3200AX4Sの800MbpsがWSR-5400AX6Sの573Mbpsを上回ります。
ここは比較で最も誤解しやすいポイントです。
WSR-5400AX6Sは2.4GHzでもIEEE 802.11ax、つまりWi-Fi 6に対応しています。一方、WSR-3200AX4Sの2.4GHzはIEEE 802.11nまでで、最大800Mbpsは4×4の11nによる理論値です。
つまり、
- AX6S:2.4GHzは573Mbps・2×2だがWi-Fi 6対応
- 3200AX4S:2.4GHzは800Mbps・4×4だが11nまで
という違いです。
2.4GHz帯を使う古いIoT機器や家電が多い場合でも、800Mbpsという数字だけで3200AX4Sを選ぶ必要はありません。接続する機器側が何ストリームに対応しているか、Wi-Fi 6を使えるかによって実際の条件は変わります。
家族で多台数接続するならAX6Sの推奨台数に余裕がある
バッファローが案内する利用推奨環境では、WSR-5400AX6Sが端末30台・10人、WSR-3200AX4Sが端末21台・7人です。
どちらも戸建3階・マンション4LDKが目安として示されていますが、接続台数には差があります。
スマートフォンやPCだけでなく、テレビ、ゲーム機、スマートスピーカー、家電、見守りカメラなどWi-Fi機器が増えている家庭では、実際の人数以上に接続端末数が増えます。
端末が20台前後に近づいているなら、AX6Sの30台目安を選んで余裕を持たせる考え方がしやすくなります。
なお、推奨台数は「その台数なら常に最大速度が出る」という保証ではありません。同時通信量、回線速度、電波環境によって体感は変わります。
置き場所を取りにくいのはWSR-3200AX4S
設置スペースではWSR-3200AX4Sのほうがコンパクトです。
- WSR-5400AX6S:59×177×175mm、約650g
- WSR-3200AX4S:37.5×160×160mm、約390g
3200AX4Sは幅が約21.5mm細く、重量も軽いため、テレビ台や棚の限られたスペースへ置きやすい構成です。
ただしWi-Fiルーターは、単に小さい場所へ押し込むより、周囲を物で囲まず、できるだけ家の中央寄り・高めの位置へ設置したほうが電波環境を作りやすくなります。設置可能な場所を先に確認してから本体サイズを比較してください。
共通機能は多い|EasyMeshやネット脅威ブロッカーは両方対応
基本機能には共通点が多いため、ここを理由に迷う必要はあまりありません。
2026年9月8日時点のバッファロー公式情報では、両機種とも次の機能に対応しています。
- Wi-Fi EasyMesh
- ネット脅威ブロッカー ベーシック
- スマート引っ越し
- 無線引っ越し機能
- バンドステアリングLite
- ビームフォーミング
- IPv6
- AirStationアプリ
- LANポート最大1Gbps×4
古い比較情報では、発売時期やファームウェアの違いによって対応状況が異なることがあります。中古・長期在庫品を使う場合は、最新ファームウェアへ更新できるかをバッファロー公式で確認してください。
調査時点では、WSR-5400AX6SはVer.1.10、WSR-3200AX4SはVer.1.47のファームウェアが公式で公開されています。
どちらもWANは1Gbps|1Gbps超の光回線を活かす目的には向かない
WSR-5400AX6SもWSR-3200AX4Sも、INTERNETポートは最大1Gbpsです。
Wi-Fi側の理論値は2401Mbpsや4803Mbpsですが、ルーターモードでインターネットへ接続するWAN側は1Gbpsなので、2Gbps・10Gbpsなど1Gbpsを超える回線速度をルーターのWANポートでそのまま活かす構成ではありません。
「5GHzが4803Mbpsだから、2Gbps回線をフルに使える」と考えないよう注意してください。
1Gbps超の光回線へ移行する予定があるなら、2.5Gbps以上のINTERNETポートを備える新しいモデルまで含めて比較したほうがよいでしょう。
2026年に新品を買うなら、どちらも公式後継はWSR6500BE6P
WSR-5400AX6SとWSR-3200AX4Sは、どちらも現在のバッファロー公式製品ページでWSR6500BE6Pシリーズを新しい後継モデルとして案内しています。
そのため、2026年に新品を購入する場合は、旧モデル2機種だけで価格を比べるのではなく、後継機との価格差も確認してください。
特に次の条件なら、後継世代を比較する意味があります。
- これから数年間使いたい
- Wi-Fi 7対応端末を使う予定がある
- 1Gbpsを超えるインターネット回線を使いたい
逆に、旧モデルが明確に安く、自宅の回線が1Gbpsまでで、現在の端末もWi-Fi 6中心なら、AX6Sや3200AX4Sを選ぶ余地はあります。
結局どっち?3つの条件で決める
迷ったら、次の3点を順番に確認すると選びやすくなります。
1.5GHzを重視するならWSR-5400AX6S
160MHz幅・最大4803Mbps、端末30台の推奨環境を活かしたいならAX6Sが候補です。家族で多くの端末を使う場合や、5GHz対応PCで高速通信を重視する場合に向きます。
2.コンパクトさと購入負担を重視するならWSR-3200AX4S
5GHz最大2401Mbpsで足り、設置スペースを抑えたいなら3200AX4Sが候補です。端末21台・7人が公式の利用推奨目安なので、接続台数が多すぎない家庭では十分検討できます。
3.新品を長く使うなら後継機も確認
どちらも2020〜2021年世代です。旧モデルの在庫価格が後継機と大きく変わらない場合は、Wi-Fi 7や2.5Gbps INTERNETポートを備える新しい世代も比較してから決めるほうが失敗しにくくなります。
結論として、5GHzの速度・160MHz幅・多台数接続を重視するならWSR-5400AX6S、2401Mbpsクラスで十分でコンパクトさや購入条件を優先するならWSR-3200AX4Sが選びやすいです。
なお、WSR-5400AX6SとWSR-5400AX6Bの違いを確認したい場合は、WSR-5400AX6BとAX6Sの比較も確認できます。
通信速度や安定性は回線、端末側の対応規格、住宅の間取り、設置場所、周囲の電波状況でも変わります。仕様、ファームウェア、価格、在庫、保証条件は時期・販売元によって変わるため、購入前にバッファロー公式の商品情報・サポート情報も確認してください。


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