DEEBOT T9とT10の違いを先にまとめると、吸引力はどちらも最大3,000Paですが、T10はAIVI 3.0・HDRカメラ・YIKO音声アシスタント・OZMO Pro 3.0・長い最大稼働時間を備えた後発世代です。
一方、T9はTrueDetect 3D 2.0で障害物を検知し、カメラやYIKOを前提にしない構成です。本体の高さもT10より低いため、家具下のクリアランスを重視する場合はT9にも選ぶ理由があります。
ここで最も注意したいのは、T9とT10、T9+とT10 PLUS、T10 OMNIを混同しないことです。T9+とT10 PLUSは自動ゴミ収集ステーション付きですが、T10 OMNIのようなモップ自動洗浄・乾燥まで行うモデルではありません。
まず比較対象をそろえる|T9とT10、T9+とT10 PLUSは別軸
「T9とT10の違い」を正しく比べるなら、まず同じ構成同士をそろえる必要があります。
- DEEBOT T9 vs DEEBOT T10:ロボット本体の違いを比較
- DEEBOT T9+ vs DEEBOT T10 PLUS:自動ゴミ収集ステーション付き同士を比較
- DEEBOT T10 OMNI:5,000Pa・回転式モップ・モップ自動洗浄/乾燥を備える別モデル
既存の記事でよくある「T9+とT10 OMNI」をそのまま並べる比較では、ロボット本体の世代差だけでなくステーションの種類まで同時に変わるため、「T9とT10の違い」が分かりにくくなります。
まずは通常のT9とT10を比較し、その後で自動ゴミ収集が必要なら「+」付き同士を比べる順番が分かりやすいです。
T9とT10の主な違いを比較
| 比較項目 | DEEBOT T9 | DEEBOT T10 |
|---|---|---|
| 世代 | 2021年世代 | 2022年世代 |
| 最大吸引力 | 3,000Pa | 3,000Pa |
| 障害物回避 | TrueDetect 3D 2.0 | AIVI 3.0 |
| HDRカメラ | 公式T9ページでは搭載案内なし | 120万画素HDRカメラ |
| 見守り・通話 | 公式T9ページでは搭載案内なし | 対応 |
| 音声アシスタントYIKO | 非搭載 | 対応 |
| マッピング | TrueMapping 2.0 | TrueMapping 2.0 |
| 水拭き | OZMO Pro 2.0 | OZMO Pro 3.0 |
| エアフレッシュナー | 対応 | 対応 |
| バッテリー | 5,200mAh | 5,200mAh |
| 最大稼働時間 | 約175分 | 最大240分、吸引のみ静音モードでは最大260分 |
| 本体サイズ | 353×353×93.6mm | 直径353×高さ103.3mm |
| 標準の充電設備 | 充電台 | 充電台 |
吸引力だけを見ると同じ3,000Paですが、障害物認識・スマート機能・水拭き機構・稼働時間がT10で更新されています。一方、本体高さはT9のほうが約9.7mm低いため、家具下への入りやすさではT9に利点が出る場合があります。
T10の大きな進化はAIVI 3.0とHDRカメラ
T10は、カメラとAIチップを組み合わせたAIVI 3.0を搭載しています。ECOVACS公式では、120万画素のHDRカメラで障害物を認識し、家具や壁への衝突を抑えながら回避する仕組みが案内されています。
さらに、カメラを使って外出先から室内を確認したり、通話したりできるビデオマネージャー機能にも対応します。
T9はTrueDetect 3D 2.0を採用し、3D構造化ライトで家具やコード類などを検知する方式です。TrueMapping 2.0による地図作成には対応していますが、通常のT9についてはT10のようなHDRカメラ・見守り通話機能は公式商品ページで案内されていません。
したがって、選び方は次のように分かれます。
- カメラによる物体認識・見守り機能を使いたい → T10
- ロボット掃除機に室内カメラを求めない → T9も候補
なお、T9シリーズには「T9 AIVI」という別モデルも存在するため、中古や通販では商品名・型番を確認してください。通常のT9とT9 AIVIを同一製品として扱わないことが重要です。
水拭きはどちらも振動式|T10はOZMO Pro 3.0へ更新
T9とT10はどちらも、回転式デュアルモップではなく前後に振動するタイプの水拭きです。
T9はOZMO Pro 2.0、T10はOZMO Pro 3.0を採用します。T10では公式に最大毎分600回モップを前後に振動させる仕様が案内されており、水量は3段階で調整できます。
共通して、モッププレート装着時にカーペットを検知すると回避する仕組みです。現在の一部DEEBOTにあるような、モップを自動で持ち上げてカーペット上まで連続清掃する方式ではありません。
また、T10とT10 PLUSもモップ自動洗浄・乾燥には対応しません。モップ洗浄までステーションへ任せたい場合に比較すべきなのはT10 OMNIです。
DEEBOT T10 OMNIとT10・T10 PLUSの違いでは、OMNIステーションを含むT10シリーズ内の違いを整理しています。
吸引力はどちらも3,000Pa|T10 OMNIの5,000Paと混同しない
T9と通常のT10は、ECOVACS公式仕様でどちらも最大3,000Paです。
既存の比較記事では「T9は3,000Pa、T10は5,000Pa」と説明されることがありますが、5,000PaなのはT10 OMNIです。通常のT10やT10 PLUSは最大3,000Paなので、モデル名を省略すると比較を誤りやすくなります。
そのため、吸引力だけを理由にT9から通常のT10へ買い替える場合、公式数値上の最大吸引力は増えません。T10を選ぶ意味は、AIVI 3.0、HDRカメラ、YIKO、長い最大稼働時間など別の部分にあります。
同じ5,200mAhでもT10は最大稼働時間が長い
バッテリー容量はT9・T10ともに5,200mAhですが、公式の最大稼働時間には差があります。
- T9:1回の充電で最大約175分
- T10:静音モードで最大240分、吸引のみ静音モードで最大260分
バッテリー容量が同じでも稼働時間が異なるため、容量の数字だけで判断しないことが大切です。広いフロアを一度に掃除したい場合はT10のほうが余裕を持ちやすい一方、実際の稼働時間は吸引モード・水拭き・床材・バッテリー劣化などで変わります。
家具下への入りやすさはT9が有利な場合がある
T10は機能が増えた一方、本体の高さも増えています。
公式仕様ではT9が高さ93.6mm、T10が103.3mmです。差は約9.7mmあります。
ソファやベッド、収納家具の下をロボット掃除機に通らせたい場合、この約1cmは無視できないことがあります。家具下の隙間が10cm前後しかないなら、購入前に実寸を測るのが安全です。
「新しいT10のほうがあらゆる家で使いやすい」とは限らず、低い家具が多い家ではT9の薄さが実用上のメリットになります。
T9+とT10 PLUSの違い|どちらも自動ゴミ収集、OMNIではない
ゴミ捨ても自動化したいなら、T9+とT10 PLUSを比較します。
どちらも自動ゴミ収集ステーションが付属する構成ですが、ロボット本体の違いは基本的にT9とT10の差を引き継ぎます。
- T9+:TrueDetect 3D 2.0、OZMO Pro 2.0、最大約175分、自動ゴミ収集
- T10 PLUS:AIVI 3.0、HDRカメラ、YIKO、OZMO Pro 3.0、最大260分級、自動ゴミ収集
重要なのは、T10 PLUSのステーションはモップを自動洗浄・乾燥するOMNIステーションではないことです。
「+」は自動ゴミ収集を重視した構成、「OMNI」はモップ洗浄や乾燥まで含む別の自動化レベル、と分けて考えると取り違えを防げます。
エアフレッシュナーはT9だけの機能ではない
T9はエアフレッシュナーを大きな特徴として発売されましたが、T10にもこの機能は引き継がれています。
そのため、香りを使いながら吸引清掃したいという目的だけでは、T9とT10の決定的な差にはなりません。
なお、公式では水拭き機能とエアフレッシュナーは同時使用できないと案内されています。香り機能を重視する場合も、普段どちらの清掃方法を多く使うかを確認しておくとよいでしょう。
2026年に買うなら「新旧」より販売状態を確認
T9は2021年、T10は2022年に登場した世代です。2026年9月8日時点で、ECOVACS日本公式のT9商品ページは売り切れ表示になっています。T10の商品情報ページは現在も確認できますが、公式のロボット掃除機一覧はT90 OMNIやX11 OmniCycloneなど新しい世代が中心です。
一方、T9/T10に対応する使い捨てモップやメインブラシなどの消耗品は、2026年時点でもECOVACS公式アクセサリーで確認できます。
旧在庫や中古で選ぶなら、次の順番で確認してください。
- T9 / T9+ / T9 AIVI / T10 / T10 PLUS / T10 OMNIのどれか
- 新品・中古・整備済みのどれか
- 販売元と保証条件
- バッテリーの状態
- 充電台または自動ゴミ収集ステーションの付属・動作
- モップ・水拭きプレートなど付属品が揃っているか
- 同じ予算で現在のDEEBOTを買えないか
発売当時の定価だけで「T9のほうが安い」「T10のほうが高い」と判断するのではなく、2026年に実際に買える商品の状態と保証まで含めて比較することが重要です。
結局T9とT10はどっちを選ぶ?
同程度の状態・保証・価格で比べるなら、スマート機能と長時間運転を重視する人はT10を選びやすくなります。一方、T9にも低い本体高とカメラを前提にしない障害物回避という特徴があります。
- T10が向きやすい:AIVI 3.0、見守りカメラ、YIKO、長い最大稼働時間を使いたい
- T9が向きやすい:家具下の高さが厳しい、カメラ機能は不要、状態のよいT9を明確に低い購入負担で入手できる
- T9+ / T10 PLUSを選ぶ:本体のゴミ捨ても自動化したい
- T10 OMNIを選ぶ:ゴミ捨てだけでなくモップ洗浄・乾燥まで自動化したい
T9と通常のT10は吸引力が同じ3,000Paなので、「吸引力の差」ではなく、AIVI 3.0・カメラ・YIKO・稼働時間・本体高さのどれが自宅で重要かを基準に選ぶのが分かりやすい判断方法です。
仕様、価格、在庫、保証、対応アクセサリー、アプリ機能は時期・販売元・使用環境で変わるため、購入前にECOVACS公式の商品情報・サポート・対応機種を確認してください。


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