DEEBOT T20 OMNIとX1 OMNIは、どちらも自動ゴミ収集・モップ洗浄・乾燥・TrueMapping 2.0・YIKOに対応するオールインワン型ですが、向いている使い方はかなり違います。
フローリングとカーペットを同じ清掃で行き来したいなら、モップ自動リフトと55℃温水モップ洗浄を備えるT20 OMNI。AIカメラによる物体認識や、外出先から室内を確認するビデオマネージャーを使いたいならX1 OMNIが選びやすいです。
吸引力はT20 OMNIが最大6,000Pa、X1 OMNIが最大5,000Pa。一方で、本体サイズ、OMNIステーションの大きさ、5,200mAhバッテリー、最大260分の稼働時間はほぼ同じです。
そのため、数値を全部比べるよりも、まず「水拭き中にカーペットも掃除したいか」「見守りカメラが必要か」の2点を決めると迷いにくくなります。
T20 OMNIとX1 OMNIの違いを比較
| 比較項目 | DEEBOT T20 OMNI | DEEBOT X1 OMNI |
|---|---|---|
| 発売世代 | 2023年6月16日発売 | 2022年世代 |
| 最大吸引力 | 6,000Pa | 5,000Pa |
| モップ | OZMO Turbo 2.0 | OZMO Turbo 2.0 |
| モップ洗浄 | 55℃温水洗浄 | 自動洗浄 T20の55℃温水洗浄は非搭載 |
| モップ自動リフト | あり・最大9mm | なし |
| 水拭き中のカーペット | 検知するとモップを持ち上げて吸引へ切替 | 吸引+水拭きモードではカーペットを回避 |
| 障害物回避 | TrueDetect 3D 3.0 | AIVI 3D+TrueDetect 2.0 |
| カメラ・見守り | X1のようなビデオマネージャーは公式仕様に掲載なし | ビデオマネージャーあり |
| マッピング | TrueMapping 2.0 | TrueMapping 2.0 |
| YIKO | あり | あり |
| ダストボックス | 300ml | 400ml |
| ステーション水タンク | 清水4L/汚水4L | 清水4L/汚水4L |
| 本体水タンク | 日本公式仕様に容量記載なし | 80ml |
| バッテリー | 5,200mAh | 5,200mAh |
| 最大稼働時間 | 最大260分 | 最大260分 |
| 本体サイズ | 362×362×103.5mm | 362×362×103.5mm |
| ステーションサイズ | 448×430×578mm | 448×430×578mm |
比較すると、T20 OMNIは水拭きとカーペット対応が進化し、X1 OMNIはAIVI 3Dカメラを使った見守り機能が残る構成です。
カーペットがある家ではT20 OMNIのモップ自動リフトが大きい
T20 OMNIとX1 OMNIの実用上の差が最も出やすいのは、フローリングとラグ・カーペットが混在する家です。
T20 OMNIは超音波でカーペットを検出すると、モップを最大9mm持ち上げて吸引清掃へ切り替える自動リフト機能を備えています。フローリングを水拭きしながら、そのままカーペット部分へ移動して吸引する使い方ができます。
一方、X1 OMNIにはT20のようなモップ自動リフトはありません。ECOVACS公式サポートでは、X1 OMNIが吸引+水拭きモードのときはカーペットを回避すると案内しています。
つまり、
- 床の大部分がフローリング:X1 OMNIでも水拭き運用しやすい
- 部屋の途中にラグ・カーペットが複数ある:T20 OMNIの自動リフトが便利
という違いです。
水拭きとカーペット吸引を1回の運転で済ませたい家庭では、吸引力1,000Paの差以上にモップリフトの有無が効いてきます。
モップの手入れはT20 OMNIが55℃温水洗浄
T20 OMNIは、ECOVACSで初めて55℃温水モップ洗浄を採用したモデルです。ステーションへ戻ったモップを温水で洗い、その後に温風乾燥します。
X1 OMNIもモップの自動洗浄と熱風乾燥には対応しますが、現在の公式商品ページでT20のような55℃温水洗浄は案内されていません。
キッチン・ダイニングなど、水拭きを頻繁に使ってモップに油分や汚れが付きやすい場合は、T20 OMNIの温水洗浄が比較ポイントになります。
ただし、どちらも清水タンクへの給水、汚水タンクの廃水処理、ステーション内部の確認などは必要です。「モップ洗浄が自動=水回りの手入れが完全になくなる」わけではありません。
見守りカメラを使いたいならX1 OMNI
X1 OMNIには、T20 OMNIにはない明確な強みがあります。AIVI 3DのRGBカメラとビデオマネージャーです。
ECOVACS日本公式では、X1 OMNIに120万画素・148.3°の超広角HDRカメラを搭載し、障害物認識に加えて、遠隔からのカメラオン・オフ、ペットモニター、見守り、スピーカーとマイクを使った通話に対応すると案内しています。
そのため、
- 外出中に室内を確認したい
- ペットの様子を見たい
- アプリからロボット掃除機を移動させながら確認したい
といった使い方を考えているならX1 OMNIに残る価値があります。
T20 OMNIはTrueDetect 3D 3.0による障害物回避を搭載していますが、2026年9月9日時点の日本公式商品ページにはX1 OMNIのようなビデオマネージャーは掲載されていません。
逆に、自宅にカメラ付きロボット掃除機を置きたくない場合は、見守り機能を持たないT20 OMNIのほうが選びやすいケースもあります。
障害物回避は方式が違う|単純にどちらが上とは決めない
障害物回避は、T20 OMNIとX1 OMNIで技術の方向が違います。
- T20 OMNI:TrueDetect 3D 3.0。構造化ライトと3Dイメージングで床上の物体を検知・回避
- X1 OMNI:AIVI 3D。RGBカメラとTrueDetect 2.0を組み合わせ、物体の種類も認識
X1 OMNIはカメラを使った物体識別、T20 OMNIはカメラを見守り用途に使わない3D回避という違いがあります。
検索結果では「T20のほうが新しいから障害物回避も必ず上」とする比較もありますが、今回確認した公式情報だけでは、異なる方式を一律に優劣付けできません。
物体の種類をAIカメラで認識したいならX1、カメラを使わずTrueDetect 3D 3.0で回避したいならT20と機能の性質で判断するのが安全です。
吸引力はT20 OMNIが6,000Pa|差はあるが決定打にしすぎない
公式最大吸引力はT20 OMNIが6,000Pa、X1 OMNIが5,000Paです。
T20 OMNIのほうが数値上は1,000Pa高く、メーカーも2023年の発売時にX1世代の5,000Paから6,000Paへ向上した点を特徴として挙げています。
ただし、実際の清掃結果は床材、ゴミの種類、ブラシ、吸引モードなどでも変わります。5,000Paから6,000Paになったことだけで、すべての家庭で体感差が大きいとは断定できません。
カーペットが多いなら、吸引力の数値と合わせてT20のモップリフトでカーペットまで同時に走れるかをセットで判断したほうが実用的です。
サイズ・バッテリー・最大稼働時間は同じ
設置場所や連続運転時間では、2機種に大きな差がありません。
- 本体:362×362×103.5mm
- OMNIステーション:448×430×578mm
- バッテリー:5,200mAh
- 最大稼働時間:最大260分
- 充電時間:約6.5時間
これらは現在のECOVACS公式仕様でほぼ共通です。
つまり、「T20なら省スペース」「X1なら長時間動く」という選び分けはできません。どちらを置く場合も、大型OMNIステーションを置き、上部から清水・汚水タンクを取り出せるスペースが必要です。
消耗品は一部共通|全部同じではない
2026年9月9日時点でも、ECOVACS公式ストアではT20 OMNIとX1 OMNIの交換部品を確認できます。
共通する代表例は次のとおりです。
- OMNI/TURBO交換用モップセット
- OMNI抗菌ゴミパック DDB020008
- DEEBOT専用洗浄剤
一方、フィルターや交換アクセサリーキット、メインブラシなどにはT20専用・X1系専用のものがあります。
そのため、中古品や旧在庫を購入する場合は「OMNIだから全部共通」と考えず、消耗品ごとの対応機種まで確認してください。
2026年に買うなら「当時の上位機」より現在の条件を見る
X1 OMNIは2022年世代、T20 OMNIは2023年6月発売のモデルです。2026年9月9日時点でも両機種の公式商品ページ・サポート・対応アクセサリーは確認できます。
一方、現在のECOVACS公式ストアではT90 OMNI、X11 OmniCyclone、T80 OMNI、T50 OMNIなど後発モデルが中心です。
そのため、今からT20 OMNIまたはX1 OMNIを購入する場合は、発売当時の定価や「Xシリーズの方が格上」という位置付けだけで決めず、次を確認してください。
- フローリングとカーペットが混在するか
- 見守りカメラが必要か
- 本体・ステーション・バッテリーの状態
- 水タンク・モッププレート・ゴミパックなど付属品が揃っているか
- 現在の販売価格と保証条件
- 同じ予算で後発モデルを選べないか
現在のECOVACS保証案内では、Xシリーズは2年保証です。また、2026年2月20日以降に正規取扱店で対象の床掃除ロボットを購入し、ECOVACS HOMEアプリへ登録するなどの条件を満たす場合は、対象製品の保証期間が2年になる延長保証制度があります。中古品や非正規取扱店からの購入では同じ条件にならないため注意してください。
X1 OMNIの設置や手入れ面まで確認したい場合は、DEEBOT X1 OMNIのデメリットも購入前の確認材料になります。
結局T20 OMNIとX1 OMNIはどっちを選ぶ?
この2機種は、発売時のシリーズ格より生活環境との相性で決めたほうが分かりやすいです。
T20 OMNIが向きやすい人
- フローリングとカーペットが混在している
- 水拭き中もカーペットを同じ運転で吸引したい
- 55℃温水モップ洗浄を使いたい
- 最大6,000Paの吸引力を選びたい
- 室内見守りカメラは必要ない
X1 OMNIが向きやすい人
- AIVI 3DのAIカメラによる物体認識を使いたい
- 外出先から室内やペットを確認したい
- アプリ経由のビデオマネージャー・通話を使いたい
- 水拭き時にカーペットを避ける運用でも困らない
- T20 OMNIより条件のよい価格・状態で入手できる
カーペット混在住宅で水拭きの手間を減らすならT20 OMNI、見守りカメラとAI物体認識を使うならX1 OMNIが選びやすいです。
本体・ステーションサイズや最大稼働時間は同じなので、最後は現在の価格、保証、付属品、本体状態まで含めて判断してください。
仕様や取扱条件は時期・販売元・使用環境で変わるため、購入前にECOVACS公式の商品情報・保証・対応条件も確認してください。


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