SwitchBotのスマートロックを選んでいると、「ロックUltraとロックProは何が違う?」「新しいUltraを選んでおけば間違いない?」と迷いやすいところです。
先に結論をいうと、ロックUltraはロックProよりも「速さ・静かさ・電源まわり・本体の一体感」を強化したモデルです。一方で、取り付け条件まで含めるとUltraがすべての玄関錠に対する完全な上位互換というわけではありません。
特に見逃せないのが、公式サポートで案内されている施錠・解錠時の回転角。ロックProは10度以上、ロックUltraは40度以上が対応条件とされています。玄関錠によっては、むしろProのほうが条件に合う可能性があります。
また、「顔認証を使いたいからUltra」と考えている場合も一度整理が必要です。SwitchBot公式サポートでは、顔認証パッド・顔認証パッドProはロックProとロックUltraのどちらにも対応しています。
この記事では2026年9月7日時点のSwitchBot公式商品ページ・公式サポートを確認し、単純なスペックの優劣ではなく、どの違いが実際の購入・買い替え判断に影響するのかという順番で整理します。
- 先に結論|UltraとProは「玄関で困っていること」で選ぶ
- 「SwitchBot ロックUltra Pro」という別モデルがあるわけではない
- ロックUltraとロックProの違いを公式仕様で比較
- 違いが大きいのは「電池寿命」より電源切れへの備え方
- 速さと静かさを求めるならUltraの差が分かりやすい
- 意外な注意点|取り付け条件はUltraが常に有利とは限らない
- 本体サイズはUltraの「後付け感」を減らした設計
- 顔認証を使いたいだけならUltraへ買い替える必要はない
- 遠隔操作やオート解錠もUltraだけの機能ではない
- Ultraは校正も変わった|取り付け後の設定を簡略化
- ProからUltraへ買い替える価値があるかは「今の不満」で判断
- 2ロックの家は「1台だけUltraへ交換」に注意
- 新しく買うならUltraとProどっち?3段階で決める
- 購入直前に確認したい5項目
- まとめ|Ultraは快適性重視、Proは今でも選ぶ理由がある
先に結論|UltraとProは「玄関で困っていること」で選ぶ
ロックUltraとロックProを選ぶとき、最初から細かな仕様表を見比べる必要はありません。まずは、次のどこに自分が当てはまるかを見ると判断しやすくなります。
| こんな場合 | 候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 解錠・施錠をできるだけ速くしたい | ロックUltra | ロックPro比で解錠速度・モーター性能が強化されている |
| 夜間の作動音を抑えたい | ロックUltra | ナイトモード・静音動作が用意されている |
| 電池切れへの備えを重視したい | ロックUltra | 充電式メインバッテリー+予備電池+微電流解錠の構成 |
| 市販の単3電池を使いたい | ロックPro | 標準電源が単3形乾電池4本 |
| サムターンの回転角が小さい | ロックProを要確認 | 公式上の対応角度はProが10度以上、Ultraが40度以上 |
| 顔認証を使いたい | どちらも候補 | 対応する顔認証パッドはPro・Ultraの両方と連携可能 |
| すでにProを問題なく使えている | Pro継続も十分候補 | Ultraにしないと使えない基本機能ばかりではない |
| 2個のProをツインロックで使用中 | 交換は慎重に | UltraとProを混在させてツインロックにはできない |
つまり、新規購入ならUltraの快適性にどこまで価値を感じるか、買い替えなら現在のProで何が不満なのかを分けて考えるのがポイントです。
「SwitchBot ロックUltra Pro」という別モデルがあるわけではない
まず商品名を整理しておきましょう。
比較するロック本体は、主に次の2製品です。
- SwitchBot ロックUltra
- SwitchBot ロックPro
ここでやや分かりにくいのが、SwitchBotには「ロックUltra 顔認証Proセット」というセット商品があることです。
これは「ロックUltra Pro」という上位版のロック本体ではありません。ロックUltra本体と「顔認証パッドPro」を組み合わせたセットです。
「Ultra」「Pro」という言葉が同じ商品名に入るため混同しやすいのですが、本体を比較するときは「ロックUltra」と「ロックPro」を分けて考えましょう。
ロックUltraとロックProの違いを公式仕様で比較
まず、購入判断に関わりやすい仕様だけをまとめると次のようになります。
| 比較項目 | ロックUltra | ロックPro |
|---|---|---|
| 本体寸法 | 122×62.6×66.8mm | 120×59×83.9mm |
| 本体重量 | 377g | 450g(電池含む) |
| 標準の電源 | 充電式メインバッテリー+CR123A予備電池 | 単3形乾電池×4本 |
| 公称の電池・バッテリー持続 | メインバッテリーは約1年 | 約9カ月 |
| 別売充電式バッテリー | メインバッテリーを標準搭載 | 専用品あり |
| 微電流による緊急解錠 | 対応 | 対応 |
| 専用予備電池 | CR123Aを搭載 | 標準構成ではUltraと方式が異なる |
| 施解錠の対応回転角 | 40度以上 | 10度以上 |
| 静音・ナイトモード | あり | Ultraと同じナイトモードは公式案内なし |
| 通信方式 | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 5.0 |
| 顔認証パッドとの連携 | 対応 | 対応 |
| オート解錠(ベータ版) | 対応 | 対応 |
| ツインロック | Ultra同士で構成 | Pro同士で構成 |
公称の電池持続時間は使用回数や環境などによって変わります。ロックProの約9カ月は、公式では解錠・施錠を1日各10回行う条件で案内されています。
また、通信規格だけを見るとProがBluetooth 5.0、UltraがBluetooth 4.2となっていますが、「数字が大きいProのほうが解錠も速い」とは判断できません。実際の解錠性能については、Ultra側でモーターや連携方式そのものが強化されています。
違いが大きいのは「電池寿命」より電源切れへの備え方
UltraとProの電源の違いは、「約1年と約9カ月」という期間だけで見ると本質が分かりにくくなります。
本当に違うのは、電池残量が減ったときに何段階の備えを残せるかです。
ロックUltraは3段階で電源を確保する設計
ロックUltraは4200mAhの充電式メインバッテリーを使用します。
それだけではなく、公式では次の3段階の給電構成が案内されています。
- 充電式メインバッテリー
- CR123Aリチウム予備電池
- 残った電力を利用する微電流解錠
メインバッテリーを取り外して充電している間も、予備電池によって動作できるのがポイントです。
公式ではCR123A予備電池について、条件下で最大1,000回の緊急解錠、微電流解錠については最大5回の緊急解錠が案内されています。
日常的なバッテリー交換回数を減らすことよりも、「充電を忘れた」「充電中だった」といった状況にも備えたい人ほどUltraのメリットを感じやすいでしょう。
ロックProは単3電池を買いやすいのが強み
ロックProの標準電源は市販の1.5V単3形乾電池4本です。
メーカーを限定せず使用できると公式サポートで案内されているため、近所の店舗などで交換用電池を入手しやすいのが特徴。
単3電池使用時の公称寿命は約9カ月です。
加えて、ロックProには別売りの専用充電式バッテリーもあり、公式では約365日のバッテリー寿命や、A・Bの2系統によるリレー給電が案内されています。
そのため、「Ultraだけが充電式にできる」という比較は正確ではありません。
最初から充電式+予備電池まで本体側にまとめたいならUltra。まずは入手しやすい乾電池でシンプルに運用したいならPro、という違いです。
速さと静かさを求めるならUltraの差が分かりやすい
毎日感じやすい差という意味では、バッテリー以上にモーターの違いが重要です。
SwitchBot公式では、ロックUltraについてロックProと比較して解錠スピードが78.6%向上、モーターの回転動力が50%向上したと案内しています。いずれもメーカーによる比較データです。
スマートロックでは、玄関に着いてから「認証→ロックが回る→ドアを開ける」という一連の流れが毎日発生します。
数値だけでは小さな差に感じても、家族の出入りが多い家庭や、スマートロックを1日に何度も動かす環境では、こうした部分が選択理由になりやすいところです。
Ultraには夜間向けのナイトモードがある
もう一つ、Ultra特有の差が静音性です。
公式では、静音モード時の作動音を20dB以下と案内しています。また、指定した時間帯に自動で静音動作へ切り替える「ナイトモード」を設定できます。
たとえば、
- 家族が寝た後に帰宅することが多い
- 玄関と寝室の距離が近い
- 早朝・深夜にも出入りする
- スマートロックのモーター音が気になりやすい
といった家庭なら、Ultraを選ぶ理由がはっきりします。
反対に、日中の出入りが中心でProの作動音にも困っていないなら、静音機能だけを目的に買い替える必要性は低くなります。
意外な注意点|取り付け条件はUltraが常に有利とは限らない
新しい上位モデルなら、どんな玄関錠にもPro以上に取り付けやすいと思いがちです。
ところが、購入前に必ず確認したい数値があります。
| 本体 | 公式が案内する施錠・解錠回転角 |
|---|---|
| ロックPro | 10度以上 |
| ロックUltra | 40度以上 |
回転角が10度以上40度未満の玄関錠なら、公式上の条件ではProが候補になってもUltraは条件を満たしません。
ここは「Ultra=何でもPro以上」と考えないほうがよいポイントです。
Ultraはサムターン周辺の採寸も必要
ロックUltraの公式サポートでは、購入前にサムターンの形状や寸法、周囲のスペースを確認するよう案内しています。
特に、サムターンの中心からドア枠までの距離は40mm以上が一つの条件です。
丸形台座では、つまみの厚さ・長さ・台座の直径・台座の高さなどにも基準があります。箱錠やプッシュプル錠では確認箇所が増える場合もあります。
ロックProも取り付け前の採寸が必要で、サムターン中心からドア枠までの距離40mmが重要な目安です。一方、40mm未満の場合についても公式サポートに条件別の確認方法が用意されています。
つまり購入順序は、
- UltraかProかを決める
- 購入する
- 取り付けられるか確認する
ではありません。
先に玄関錠を採寸して候補を絞り、そのあとUltraとProを比較するほうが失敗しにくい順番です。
本体サイズはUltraの「後付け感」を減らした設計
公式仕様の本体寸法は、Ultraが122×62.6×66.8mm、Proが120×59×83.9mmです。
重量はUltraが377g、Proは電池込みで450g。
Ultraではサムターン周辺を覆う一体型デザインが採用されており、ロック機構がむき出しに見えにくい外観へ変更されています。
また、Ultraにはライトブラウン・ブラウン・ダークブラウンの木目調化粧シートが用意されています。
スマートロックは玄関ドアの室内側に常時付けたままになるため、毎日目にするもの。「スマート化できれば外観は気にしない」ならProで問題ありませんが、出っ張りや後付け感まで抑えたい人はUltraを比較する意味があります。
顔認証を使いたいだけならUltraへ買い替える必要はない
UltraとProを比較するとき、特に混同しやすいポイントです。
顔認証はロックUltra本体に内蔵された機能ではありません。玄関外側に設置する顔認証パッドまたは顔認証パッドProとの組み合わせで利用します。
そしてSwitchBot公式サポートでは、顔認証パッドから次のロック製品を施錠・解錠できると案内しています。
- ロック
- ロックPro
- ロックUltra
- ロックLite
したがって、すでにロックProを使っていて「顔認証を追加したい」だけなら、Ultraへの本体交換が必須というわけではありません。
対応する顔認証パッドの追加で目的を満たせるかを先に確認しましょう。
これは買い替え費用を考えるうえでもかなり重要な分岐点です。
遠隔操作やオート解錠もUltraだけの機能ではない
もう一つ避けたいのが、Ultraのセット商品に目立つ機能をすべて「Ultraだけの機能」と考えてしまうことです。
たとえばロックProとロックUltraは、SwitchBot公式サポート上、どちらもオート解錠(ベータ版)の対象になっています。
遠隔操作についても、対応するSwitchBotハブ製品と組み合わせる考え方は共通です。
顔認証、遠隔操作、オート解錠といった機能の名前だけでは、Ultraを選ぶ決定打にならない場合があります。
Ultraの本当の差は、
- 高速化されたモーター
- 静音・ナイトモード
- 充電式メインバッテリーと予備電池
- 一体型デザイン
- 自動校正
といった毎日の動作と本体そのものの改良にあります。
Ultraは校正も変わった|取り付け後の設定を簡略化
スマートロックでは取り付けるだけでなく、「どの位置が施錠で、どこまで回れば解錠なのか」を本体に覚えさせる校正が必要です。
ロックProの公式サポートでは、手動で本体のサムターンを施錠位置・解錠位置へ回しながら記録する校正手順が案内されています。
一方のロックUltraでは、施錠・解錠位置を自動で記録する方法が用意されています。必要に応じて手動記録も可能です。
最初の一度だけ行う設定なので、これだけでUltraを選ぶ必要はありません。それでも、取り付けから初期設定までをできるだけシンプルにしたい人には小さくない改善です。
ProからUltraへ買い替える価値があるかは「今の不満」で判断
すでにロックProを使っている場合、新モデルだからという理由だけで交換する必要はありません。
次のように考えると判断しやすくなります。
Ultraへの買い替えを検討しやすいケース
- Proの解錠・施錠速度をもっと速くしたい
- 夜間のモーター音を抑えたい
- 単3電池の交換より充電式を中心に運用したい
- メインバッテリーとは別に予備電池も常備したい
- 玄関内側の見た目や一体感を重視したい
- 取り付け後の自動校正を利用したい
Proをそのまま使う選択が合理的なケース
- 現在のProが安定して動作している
- 動作音を特に気にしていない
- 単3電池での管理が苦にならない
- 顔認証の追加だけが目的
- 解錠速度にも不満がない
- 玄関錠の回転角がUltraの条件を満たさない
特に顔認証だけが目的なら、先にPro+顔認証パッドという組み合わせを確認したほうがよいでしょう。
2ロックの家は「1台だけUltraへ交換」に注意
玄関に鍵が上下2個付いていて、SwitchBotのツインロック機能を使っている場合は買い替え方にも注意が必要です。
公式サポートでは、ロック・ロックPro・ロックUltra・ロックLiteは異なるバージョンとして扱われ、異なるモデルを組み合わせたツインロック設定はできないと案内されています。
つまり、
- ロックPro+ロックPro → ツインロック可能
- ロックUltra+ロックUltra → ツインロック可能
- ロックPro+ロックUltra → ツインロック不可
という考え方になります。
現在Proを2台で使っていて片方が故障した場合、「せっかくだから片方だけUltraにする」という交換方法では、これまでと同じツインロック構成にできません。
2ロック環境では、本体1台の価格ではなく2台構成全体で買い替えを判断する必要があります。
新しく買うならUltraとProどっち?3段階で決める
初めてSwitchBotロックを導入するなら、次の順序がおすすめです。
1.まず自宅の玄関錠が取り付け条件を満たすか確認
最優先はここです。
サムターンの形、周囲のスペース、ドア枠との距離、回転角を確認します。
特に回転角が40度未満なら、Ultraを先に購入するのではなくProを含めて適合性を確認しましょう。
2.Ultra独自の快適性を本当に使うか考える
取り付け可能なら、次に確認するのは次の4項目です。
- ナイトモードが必要か
- より速い解錠を重視するか
- 充電式+予備電池の構成が欲しいか
- 本体デザインやサイズ感を重視するか
このうち複数に魅力を感じるならUltraを選ぶ理由があります。
3.共通機能だけが目的ならProも残す
反対に、欲しい機能が
- スマホでの施錠・解錠
- オートロック
- Apple Watchからの操作
- 対応パッドを使った指紋・パスコード認証
- 対応する顔認証パッドとの連携
- ハブと組み合わせた遠隔操作
などであれば、Proでも実現できる可能性があります。
「新しい=必要」というより、Ultraでしか埋まらない不満があるかを基準にしたほうが選びやすくなります。
購入直前に確認したい5項目
最後に、Ultra・Proどちらを選ぶ場合でも購入ボタンを押す前に確認したい項目をまとめます。
- 商品名
「ロックUltra」「ロックPro」「顔認証パッドPro」「ロックUltra顔認証Proセット」を混同していないか。 - 玄関錠の適合
サムターンの形状・寸法・回転角・ドア枠との距離を公式の購入前チェックで確認する。 - 単品かセットか
顔認証や指紋認証を使いたい場合、本体単品に目的の認証デバイスが含まれているか確認する。 - ハブが必要な機能か
遠隔操作などは本体単独で完結しない機能があるため、必要機器を確認する。 - 非常時の入り方
スマートフォンの電池切れなども考え、物理鍵を含めたバックアップ手段を残しておく。
価格やセット内容、キャンペーンは時期によって変わります。「UltraとProの本体価格差」だけでなく、認証パッドやハブまで含めた必要構成で比較してください。
まとめ|Ultraは快適性重視、Proは今でも選ぶ理由がある
SwitchBot ロックUltraとロックProの違いを整理すると、Ultraで大きく変わったのは解錠性能、静音性、給電方式、デザイン、初期設定です。
特に、夜間の静音動作、充電式メインバッテリー+予備電池、より速い解錠を重視するならUltraが有力候補になります。
一方、Proは単3形乾電池で運用できるうえ、公式上の施解錠回転角が10度以上となっており、Ultraの40度以上とは条件が異なります。
そして見落としたくないのが、顔認証はUltra専用ではなく、顔認証を追加したいだけならProをそのまま活用できる可能性があることです。
すでにProを使っているなら、「Ultraのほうが新しいから」ではなく、速度・作動音・電源管理・外観のどこに不満があるのかから考えるのがおすすめです。
また、2台でツインロックを使っている場合はUltraとProを混在できないため、1台だけ交換する前に構成全体を確認しておきましょう。
ここで紹介した選び方は一つの判断基準です。玄関錠は形状や寸法によって対応可否が変わるため、最終的にはご自宅のサムターンを採寸し、購入時点のSwitchBot公式の適合案内・商品仕様・セット内容を確認したうえで判断してください。


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