ニコンZ fcは、小学生でも扱いやすいカメラでありながら、レンズの互換性がとても広い機種です。ここでは「どのレンズが使えるのか」「選び方のポイントは何か」をわかりやすく、ていねいに解説します。
まず最初に、使えるレンズ種別とざっくりした対応状況を 早見表 にしておきます。
レンズ種別 | 対応状況 | ポイント |
---|---|---|
Zマウント DXレンズ | そのまま対応 | 軽くて小さい。Z fcにぴったり |
Zマウント FXレンズ | そのまま対応(1.5×相当の画角) | 広角が狭くなるが望遠に有利 |
Fマウント(AF-S/P/I)+FTZ | AF/AE対応 | FTZでほとんどそのまま使える |
Fマウント(AF-D/古いスクリュー)+FTZ | マニュアルフォーカスのみ | AFは効かないが絞りや測光に対応 |
サードパーティ(Zマウント対応) | 対応レンズあり | SIGMA、TAMRON、VILTROXなど豊富 |
Zマウントレンズの種類と選び方の基本
まずは、Z fcにぴったりな「Zマウントレンズ」について見ていきます。
● DXレンズ(APS-C専用)
「Z DX 16-50mm VR」や「12-28mm PZ VR」など、小さくて軽く、日常スナップや旅行に最適です。APS-C機ならではのコスパと画質の良さがあります。
例えば、「12-28mm PZ VR」は電動ズーム(PZ)で静かにズームできて動画にも向いています。
● FXレンズ(フルサイズ対応)
Z fcに装着すれば、画角は約1.5倍にクロップされます。24mmレンズは36mm相当、望遠はより伸びて使いやすくなります。広角撮影がメインでなければ、FXレンズも活きてきます。
一部FXレンズは大型なので、持ち運びや構えやすさも計算して選びましょう。
Fマウントレンズを使いたい時は?FTZ/FTZ IIの役割
ニコンDシリーズなどで使っていたFマウントレンズを活かすには、「マウントアダプターFTZ(あるいはFTZ II)」を使います。
FTZとFTZ IIはほぼ同じ性能ですが、IIは三脚座がなくて軽量化されており、縦位置グリップに影響しにくい設計です。([turn0search0], [turn0search1])
対応まとめ(公式情報より)
- AF-S、AF-P、AF-I → オートフォーカスと自動露出が使える
- AF-Dやスクリュー式古いレンズ → マニュアルフォーカスのみ対応
- AI/AI-Sなどの非CPUレンズ → 絞り優先/マニュアルモードで対応、レンズ情報は手入力
実際には「約90%のFレンズがFTZで動く」という体験報告もあるほど広く使えます。([turn0search12])
サードパーティレンズと、選び方のチェックポイント
Zマウントに対応したサードパーティレンズも非常に充実しています。
- SIGMA:DC DN F1.4(16mm/30mm/56mmなど)APS-C向け明るい単焦点が人気です。
- TAMRON:28-75mm F2.8 G2、35-150mm F2-2.8、70-300mmなど、便利なズームが充実。
- VILTROX:13mm F1.4など、価格も手ごろで明るい単焦点が揃っています。
※ただし、製品は更新され続けるので、購入前には必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
購入前チェックリスト
- AF対応かどうかを確認(特に古いFレンズは要注意)。
- ボディ内手ぶれ補正(IBIS)はZ fcに未搭載なので、VR付きレンズや明るく速いレンズが安心。
- FXレンズがクロップされる感覚(広角が狭まる)を理解して選ぶ。
- ボディ・レンズ共にファームウェアの最新化を確認。
まとめとよくある質問(FAQ)
ここまで、「どのレンズが使えるのか」「どう選べばいいのか」をまとめてみました。
- Z マウント → DX/FXともにOK
- FマウントはFTZで対応。ただしAF対応はレンズによる
- サードパーティにも魅力的な選択肢が豊富
よくある質問
Q:FTZとFTZ IIの違いは?
両者とも同じ機能。ただしIIは三脚座なしで軽く扱いやすいタイプです。([turn0search7], [turn0search9])
Q:Z用テレコンバーターは使える?
FTZ経由では使えません。ZテレコンバーターはZレンズ専用です。確実な情報は見つかりませんでしたが、多くの文献でそのように記載されています。([turn0search19])
Q:古いAI/AIS単焦点レンズは使える?
使えます。A/Mモードで、非CPUレンズとして使用可能です。測光や絞り優先も使えますが、レンズ情報は手入力が必要です。
最後に
Z fcは、Zマウントレンズなら最も簡単に使え、FレンズもFTZでおおよそ活用可能です。迷ったら「標準ズーム+明るい単焦点」から始めて、用途に応じて広角や望遠を増やすのが安心です。
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