40000mAhのモバイルバッテリーを見て、「スマホなら何回充電できる?」「40000mAhは大きすぎない?」「飛行機にも持っていける?」と気になる人も多いでしょう。
40000mAhはかなり大きな容量ですが、表示された40000mAhをそのままスマホのバッテリー容量で割って充電回数を出すのは適切ではありません。電圧変換や充電時のロスがあるためです。
簡易的に表示容量の60〜70%を実際の充電に使える容量の目安として計算すると、40000mAhでは約24000〜28000mAh相当。最近の4300〜5200mAh程度のスマートフォンなら、おおむね約4.6〜6.5回分がひとつの目安になります。
| 確認したいこと | 40000mAhの目安 |
|---|---|
| 表示容量 | 40000mAh |
| 簡易的な実効容量 | 約24000〜28000mAh相当 ※表示容量の60〜70%として計算 |
| 4300mAhスマホ | 約5.6〜6.5回 |
| 5000mAhスマホ | 約4.8〜5.6回 |
| 向いている用途 | 複数端末・長時間の外出・キャンプ・防災など |
| 注意点 | 重量・本体充電時間・出力・飛行機のWh制限を確認 |
ここから、実際のスマートフォンを例に充電回数を確認しながら、40000mAhを選ぶべき人と、容量を下げたほうが使いやすい人を整理します。
40000mAhでスマホは何回充電できる?機種別の目安
40000mAhのモバイルバッテリーなら、最近のスマートフォンでは約5〜6回前後の満充電相当になるケースをまず目安にすると分かりやすいでしょう。
メーカー公式仕様で公表されているスマートフォンのバッテリー容量を使い、40000mAhのうち60〜70%を実効容量と仮定して簡易計算すると次のようになります。
| スマートフォン例 | 公表されているバッテリー容量 | 40000mAhでの充電回数目安 |
|---|---|---|
| Galaxy S26 | 4300mAh | 約5.6〜6.5回 |
| Google Pixel 10 | 4970mAh | 約4.8〜5.6回 |
| Galaxy S26 Ultra | 5000mAh | 約4.8〜5.6回 |
| Xperia 1 VII | 5000mAh | 約4.8〜5.6回 |
計算式は次のとおりです。
充電回数の簡易目安 = 40000mAh × 0.60〜0.70 ÷ スマホのバッテリー容量
たとえば5000mAhのスマートフォンなら、
- 40000 × 0.60 ÷ 5000 = 約4.8回
- 40000 × 0.70 ÷ 5000 = 約5.6回
となります。
ただし、これは「40000mAhがどのくらいか」をつかむための簡易計算です。mAhは電圧を含まない単位なので、異なる電圧のバッテリー同士を厳密に比較するときはWhで考える必要があります。
また、スマートフォンを操作しながら充電する場合や、モバイルバッテリー・スマートフォン側の電池が劣化している場合、気温やケーブルなどの条件によっても実際の充電回数は変わります。
なぜ40000mAhをそのままスマホ容量で割ってはいけない?
「40000mAh ÷ 5000mAh=8回」と計算したくなりますが、実際には8回すべてを満充電できるとは限りません。
モバイルバッテリー内部の電池からUSBでスマートフォンへ給電するまでには、電圧変換などによる損失が発生します。Ankerも公式サイトで、表示容量をスマートフォン容量で単純に割った回数にはならず、電圧変換の過程でロスが発生すると案内しています。
実際、エレコムの20000mAh製品の公式例では、3000mAhのスマートフォンを単純計算なら約6.7回充電できる容量ですが、メーカーが示す目安は約3.9回です。製品・接続機器・使用条件によって差が出るため、「40000mAhだから5000mAhスマホを必ず8回充電できる」と考えないことがポイントです。
40000mAhは何Wh?3.7Vなら約148Wh
40000mAhを飛行機のルールなどと照らし合わせる場合は、mAhではなくWh(ワットアワー)を確認します。
計算式は次のとおりです。
Wh = mAh ÷ 1000 × 定格電圧(V)
仮にモバイルバッテリー内部の定格電圧を3.7Vとすると、
40000 ÷ 1000 × 3.7 = 148Wh
となります。
| 定格電圧 | 40000mAhをWh換算した例 |
|---|---|
| 3.7V | 148Wh |
| 3.85V | 154Wh |
ここで重要なのは、40000mAhならすべて148Whになるわけではないことです。定格電圧によってWhは変わります。
特に飛行機へ持ち込む場合は、「40000mAhだから大丈夫」と自己計算だけで判断せず、モバイルバッテリー本体に記載されている定格電圧・Wh表示と航空会社の最新ルールを確認してください。
40000mAhのモバイルバッテリーは飛行機に持ち込める?
2026年8月時点の日本のルールでは、モバイルバッテリーは160Wh以下であれば機内持ち込みの対象ですが、預け入れ荷物には入れられません。また、2026年4月24日から機内持ち込みは1人2個までとなり、機内でモバイルバッテリーを充電したり、モバイルバッテリーから電子機器へ充電したりしないことなどのルールも追加されています。
そのため、3.7V・40000mAhで148Whとなる製品なら160Wh以下には収まります。しかし、飛行機で使う予定があるなら「40000mAh」という表示だけではなく、本体のWh表示を確認することが最優先です。
- モバイルバッテリーは預け入れ荷物に入れない
- 160Wh以下か確認する
- 2026年4月24日以降は1人2個まで
- 端子のショート防止措置をする
- 座席上の収納棚ではなく、異常を確認できる場所で保管する
- 機内でモバイルバッテリー自体を充電しない
- 機内でモバイルバッテリーからスマートフォンなどを充電しない
国土交通省の案内に加え、航空会社がより厳しい条件を設定する場合もあります。搭乗前には国土交通省のモバイルバッテリー持ち込み案内と、利用する航空会社の公式情報を確認してください。
なお、JALは2027年1月以降、国際航空運送協会(IATA)の規定変更により100Whに制限される可能性がある旨も案内しています。2027年以降に飛行機を利用する場合は、その時点の最新条件を改めて確認したほうがよいでしょう。
40000mAhが向いている人・大きすぎる人
40000mAhは「大容量だからとりあえず選ぶ」より、コンセントが使えない時間と充電したい端末数から判断するほうが失敗しにくい容量です。
| 使い方 | 40000mAhの判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎日の通勤・通学でスマホ1台 | 大きすぎる可能性あり | 必要容量に対してサイズ・重量が増えやすい |
| 1〜2泊の旅行でスマホ1台 | 用途次第 | 充電環境があるなら、より小容量でも足りる可能性がある |
| スマホを複数台充電 | 候補になりやすい | 家族や複数端末で容量を分けて使える |
| キャンプ・車中泊 | 候補になりやすい | 長時間コンセントを使えない場面に向く |
| 防災用 | 候補になりやすい | スマホやUSB機器用の電源を多めに確保できる |
| 飛行機に頻繁に乗る | 慎重に選ぶ | Wh制限に近いため、航空会社の条件確認が必要 |
普段の外出でスマートフォンを1回程度追加充電できればよいなら、40000mAhまで増やさなくてもよいケースがあります。一方、複数人で共有したり、数日間コンセントを使えない可能性があったりするなら、大容量のメリットを生かしやすくなります。
容量ごとの価格帯も含めて検討したい場合は、モバイルバッテリーの平均値段と容量別の選び方も参考にしてください。
40000mAhを選ぶ前に確認したい5つのポイント
40000mAhでは「容量の大きさ」だけで決めず、実際に持ち運び、充電できるかまで確認することが重要です。
1.本体重量とサイズ
容量が増えるほど本体も大きく、重くなりやすくなります。毎日バッグへ入れる予定なら、購入候補の製品について重量を必ず確認しましょう。
2.USB-C PDなどの最大出力
40000mAhという容量と「何Wで充電できるか」は別の性能です。大容量でも出力が低ければ、対応スマートフォンやタブレット、パソコンへの充電に時間がかかったり、機器によっては十分な給電ができなかったりします。
特にノートパソコンにも使いたい場合は、パソコン側が必要とするUSB Power Deliveryの出力条件と、モバイルバッテリーの単ポート最大出力を照合してください。
3.モバイルバッテリー本体への充電時間
40000mAhは蓄えられる電力量が大きいため、本体を満充電する時間も確認が必要です。入力W数が低い製品では、充電完了まで長時間かかる場合があります。
「スマホを速く充電できるか」だけではなく、モバイルバッテリー自身を何Wで充電できるかも見ておきましょう。
4.PSEマークと販売事業者の表示
日本国内でモバイルバッテリーを購入する場合はPSEマークを確認してください。経済産業省も、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン蓄電池搭載製品について、購入時にPSEマークやリコール対象の有無を確認するよう案内しています。
安全情報は経済産業省のリチウムイオン蓄電池搭載製品に関する案内で確認できます。
5.「何回充電できるか」のメーカー公称値
同じ40000mAhでも、回路設計や出力条件などによって実際に取り出せる電力量には差があります。
購入候補が決まったら、表示容量だけで計算するのではなく、メーカーが「○mAhのスマートフォンを約○回」といった試験条件を公開していないか確認すると、より実際の使い方に近い判断ができます。
防災目的なら「容量」だけでなく保管方法にも注意
40000mAhは防災用としても候補になりますが、大容量を買って保管したままにするだけでは十分とはいえません。
リチウムイオン電池は使用していなくても状態が変化するため、メーカーが指定する保管条件に従い、定期的に本体の状態や残量を確認しましょう。膨らみ、異常な発熱、破損などが見られる場合は使用を続けないことが大切です。
長期間使わない場合については、モバイルバッテリーを使わないとどうなるか・保管時の注意点でも詳しく整理しています。
まとめ|40000mAhはスマホ約5〜6回前後がひとつの目安
40000mAhのモバイルバッテリーは、最近のスマートフォンなら複数回充電できる大容量クラスです。
- 表示容量40000mAhがすべてスマホ充電に使えるわけではない
- 簡易的に60〜70%を実効容量とすると約24000〜28000mAh相当
- 4300mAhのスマホなら約5.6〜6.5回が目安
- 5000mAhのスマホなら約4.8〜5.6回が目安
- 3.7Vとして計算した場合は約148Wh
- Whは製品の定格電圧によって変わるため、本体表示を確認する
- 大容量だけでなく、重量・出力・本体の充電時間も確認する
- 日本で購入する場合はPSEマークもチェックする
「スマホを何回充電したいか」だけでなく、「何台使うか」「何日コンセントが使えないか」「飛行機に乗るか」の順で考えると、40000mAhが本当に必要か判断しやすくなります。
仕様や取扱条件、航空機への持ち込みルールは時期・販売元・利用する航空会社・使用環境などで変わるため、購入・搭乗前にメーカーや航空会社などの公式案内、対応条件も確認してください。


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