Anker PowerConf C300とC302の違いは、主に「なめらかさを取るか、解像度を取るか」です。
C300は最大1080p・60fps、C302は最大2K・30fps。動きのなめらかさを重視するならC300、静止気味の映像で解像感を重視するならC302が選びやすいです。
画角78°・90°・115°、AIフレーミング、オートフォーカス、自動明るさ補正、デュアルマイク、プライバシーシールド、AnkerWorkソフトウェア対応などはほぼ共通です。
なお、型番の数字だけを見るとC302が新しいモデルに見えますが、日本公式の商品ページではC302が2022年2月、C300が2022年5月発売です。C302を単純な「C300の後継・上位版」と考えず、使う映像条件で選ぶのがポイントです。
C300とC302の違いを比較
| 比較項目 | Anker PowerConf C300 | Anker PowerConf C302 |
|---|---|---|
| 最大解像度・フレームレート | 1080p・最大60fps | 2K・最大30fps |
| 画角 | 78°・90°・115° | 78°・90°・115° |
| AIフレーミング | 対応 | 対応 |
| オートフォーカス | 対応 | 対応 |
| 自動明るさ補正 | 対応 | 対応 |
| HDR | 対応 | 公式サポートで対応を確認 |
| マイク | デュアルマイク | デュアルマイク |
| プライバシーシールド | 付属 | 付属 |
| AnkerWorkソフトウェア | 対応 | 対応 |
| カメラ側接続 | USB Type-C | USB Type-C |
| 本体サイズ | 約99×30×30mm ※クリップ除く |
約99×30×30mm ※クリップ除く |
| 重さ | 約127g | 約127g |
| 日本公式の発売月 | 2022年5月 | 2022年2月 |
| 公式掲載価格 2026年9月9日確認 |
9,990円 | 12,980円 |
| 公式ストア在庫 2026年9月9日確認 |
在庫切れ | 在庫切れ |
価格と在庫は変動します。2026年9月9日時点では両方ともAnker公式オンラインストアで在庫切れ表示のため、実際に購入する場合は正規販売店の在庫・販売条件まで確認してください。
最大の違いは1080p/60fpsか2K/30fpsか
C300とC302で最初に比較すべきなのは、解像度とフレームレートです。
C300は1080p・最大60fpsで動きをなめらかに映しやすい
C300は最大1920×1080画素のフルHDで、最大60fpsに対応します。
fpsは1秒間に何枚の映像を表示するかを示す数値です。60fpsは30fpsよりフレーム数が多いため、手を動かしながら説明する場面や、配信など動きの多い映像では、なめらかさを重視しやすくなります。
画面内でよく動く、商品を手に持って見せる、配信でも使うといった用途では、C300の60fpsが判断材料になります。
C302は2K・最大30fpsで解像度を優先
C302は最大2K・30fpsに対応します。
フレームレートはC300より低い一方、解像度は高いため、顔や資料などの細部をより高い解像度で撮影したい場合に候補になります。
動きの少ないWeb会議を中心に、映像の解像感を優先するならC302という考え方です。
ただし、「2KだからWeb会議でも必ずC302のほうが高画質に見える」とは限りません。会議アプリ側の出力上限や通信帯域によって、実際に相手へ届く映像はWebカメラ本体の最大解像度より低くなる場合があります。
C302はC300の後継機ではない|型番の数字で新旧を判断しない
C302という数字だけを見ると、C300の後に発売された上位・後継モデルに見えます。しかし、日本公式の商品ページに記載された発売月は、C302が2022年2月、C300が2022年5月です。
つまり、少なくとも日本での発売月だけを見るとC300のほうが後です。
そのため、
- C302だから新しい
- C302だからC300の機能を全部含む
- 数字が大きいからC302のほうが全面的に上
とは判断できません。
この2機種は「新旧」ではなく、1080p/60fpsと2K/30fpsという撮影方針の違いで比較したほうが実態に近いです。
AIフレーミング・オートフォーカスは両方対応
AI機能はC302だけの強みではありません。AnkerWorkの公式比較では、C300とC302の両方がAIフレーミング、オートフォーカス、自動明るさ補正に対応しています。
どちらも人物の位置に合わせて画角を調整したり、被写体へ自動でピントを合わせたりする機能を使えます。
C300については、日本公式商品ページで約0.35秒のオートフォーカスが明記されています。一方、今回確認したC302の日本公式商品ページ・サポートではオートフォーカス対応は確認できますが、同じ0.35秒という数値は確認できませんでした。
そのため、既存記事にあった「C302は約0.35秒で、C300よりAFが速い」といった比較は根拠にしないほうが安全です。
なお、AI機能を十分に使うにはAnkerWorkソフトウェアと最新ファームウェアが関係します。特にC302は、公式がAI機能利用時のファームウェア更新を案内しています。
画角・マイク・サイズはほぼ同じ|ここでは差がつきにくい
C300とC302は、画質以外の基本仕様がかなり近い製品です。
両方とも画角は78°・90°・115°から調整でき、1人でのWeb会議から複数人が映る場面まで使い分けられます。
また、公式比較では両方ともデュアルマイクを搭載し、ノイズキャンセリング系の音声処理に対応します。サイズも約99×30×30mm、重さ約127gで同じです。
プライバシーシールドも両方に付属します。
「C302のほうが広角」「C302のほうがマイク数が多い」「C300のほうが小さい」といった違いではありません。
接続はどちらもUSB-C側だが、PC側はUSB-AでもUSB-Cでも使える
製品仕様には接続方式「USB Type-C」と記載されていますが、これはWebカメラ本体側の端子を含む表記です。
C300にはUSB-C & USB-CケーブルとUSB-C & USB-Aケーブル、C302にもUSB-C & USB-CケーブルとUSB-A & USB-Cケーブルが付属します。
そのため、パソコン側にデータ通信対応のUSB-CまたはUSB-Aポートがあれば、付属ケーブルを使い分けて接続できます。
また、Anker公式サポートではモニター上部へのクリップ設置、デスクへの設置、1/4インチネジの三脚への設置が案内されています。
購入前は「USB-C端子がPCにないから使えない」と判断するより、PC側のポート種類とデータ通信対応の可否を確認してください。
Web会議では2K・60fpsをそのまま使えない場合がある
Webカメラの最大性能と、実際のWeb会議で相手に届く映像品質は同じとは限りません。
AnkerWork公式サポートでも、C300は最大1080p/60fps、C302は最大2K/30fpsに対応する一方、第三者のWeb会議ソフト側の仕様やネットワーク帯域によって、実際の解像度やフレームレートが制限される場合があると案内しています。
そのため、C302の2Kを目的に購入する場合は、普段使うZoom、Teams、Google Meetなどの現在の映像出力条件も確認してください。
反対に、C300の60fpsも、使用アプリが60fps出力へ対応していなければ十分に活かせない可能性があります。
Web会議専用なら「スペック上2KだからC302」と即決せず、利用アプリ側の条件まで含めることが失敗回避につながります。
2026年に買うなら在庫・保証・後発C310も確認
2026年9月9日時点では、Anker公式オンラインストアでC300・C302とも在庫切れ表示です。販売終了とは明記されていませんが、新品の入手性は以前より低くなっています。
また、後発のAnkerWork C310 Webcamは4K/30fpsと1080p/60fpsの両方に対応し、2023年11月発売です。C300の60fpsとC302の高解像度を1台でカバーしたい場合は、購入価格が近いならC310も比較する価値があります。
ただしC310は最大画角95°で、C300/C302の最大115°より狭く、4K利用にはUSB 3.0以上の接続条件があります。単純な完全上位互換ではありません。
旧在庫や中古からC300/C302を買う場合は、次を確認してください。
- 商品名と型番がC300「A3361」またはC302「A3362」か
- USBケーブルとプライバシーシールドが揃っているか
- オートフォーカス、マイク、USB接続が正常に動くか
- AnkerWorkソフトウェアで認識できるか
- 購入証明と販売元が保証条件を満たすか
C300/C302の商品ページでは18ヶ月保証に加え、Anker会員登録後6ヶ月の延長が案内されています。Ankerの保証規約では、保証を受けるには購入証明が必要で、Ankerまたは正規取扱店が販売者として記載された購入証明を伴う製品が対象です。
中古品は同じ条件で保証を受けられるとは限らないため、「新品より少し安い」程度なら保証条件まで含めて比較してください。
結局C300とC302はどっちを選ぶ?
この2機種は、価格差より映像で何を優先するかを先に決めると選びやすくなります。
C300が向きやすい人
- 1080pで十分
- 最大60fpsのなめらかな映像を使いたい
- 動きながら説明する、商品を手に持って見せる場面が多い
- 同程度の状態ならC302より購入負担を抑えたい
C302が向きやすい人
- 30fpsで問題なく、2Kの解像度を優先したい
- 動きの少ないWeb会議やオンライン商談が中心
- 使うアプリや配信環境で2Kを活かせることを確認できている
- C300との価格差が小さい
動きのなめらかさならC300の1080p/60fps、解像度ならC302の2K/30fps。AIフレーミング・AF・画角・マイク・サイズは大きく共通するため、この映像方式の差を最優先で判断してください。
2026年に新品で探す場合は、C300/C302の在庫だけでなく、4K/30fpsと1080p/60fpsに対応する後発C310との価格差も確認すると選びやすくなります。
仕様や取扱条件は時期・販売元・使用環境で変わるため、購入前にAnker公式の商品情報・対応OS・AnkerWorkソフトウェア・保証条件も確認してください。


コメント