ロジクールG300sの買い替えで注意したいのは、型番の数字が大きい製品を選べば、そのまま後継機になるわけではないことです。
G300sは、左右対称の小型ボディーに9個のプログラム可能なボタンを搭載し、左右クリックの外側にもボタンを配置した珍しいマウスでした。現在のロジクールGには小型モデルや多ボタンモデルがありますが、G300sの形状とボタン配置をそのまま引き継いだ公式後継機は確認できません。
そのため、「何を残したいか」を先に決めてから候補を選ぶことが大切です。この記事では、G203、G304、G304 X SUPERLIGHT、G309、G502 Xを比較し、G300sから無理なく乗り換える方法を整理します。
先に結論|残したい機能から後継候補を選ぶ
| 最優先したいこと | 候補 | 選ぶ理由 | 割り切る点 |
|---|---|---|---|
| 有線で手頃な小型モデル | G203 | 有線接続で扱いやすく、クラシックな小型形状 | ボタンが6個になり、配置も異なる |
| 手頃な価格で無線化 | G304 | 小型形状とLIGHTSPEED接続を両立 | 乾電池を含むとG300sより重い |
| 軽さと最新性能 | G304 X SUPERLIGHT | G304系の形状を約59gまで軽量化 | 多ボタン用途よりゲーム性能重視 |
| 無線とBluetoothの使い分け | G309 | 2種類の無線接続に対応し、複数機器で使いやすい | 上面ボタン中心の操作にはならない |
| ショートカットを多く登録 | G502 X | 多くの操作を割り当てられる有線モデル | 右手用で、形状やボタン位置が大きく変わる |
G300sの軽さと有線接続を優先するならG203、ボタン数を優先するならG502 Xが分かりやすい候補です。
ただし、G300sの魅力だった「左右クリックの横にある上面ボタン」まで残せるわけではありません。ここを見落とすと、スペック上は高性能でも操作しにくく感じる可能性があります。
G300sの後継機選びで最初にやることは3つ
1.現在使っている型番を確認する
本体裏面や購入履歴を見て、G300s、G300Sr、G300rのどれを使っているのか確認します。
G300sはG300rをリニューアルしたモデルで、2018年にはG300SrがG300sの後継モデルとして登場しました。G300Srはロゴやパッケージなどが変更されていますが、マウス本体の基本的な仕様や操作感はG300sに近い製品です。
つまり、通販サイトでG300Srを見つけても、現在のロジクールG製品へ進化した新型というより、G300s系統のリニューアルモデルとして考えたほうが分かりやすいでしょう。
2.今使っているボタンを書き出す
次に、9個のボタンすべてが必要なのかを整理します。
- コピー、貼り付け、戻る、進むを登録している
- ゲーム内のスキルやアイテムを割り当てている
- 左右クリック横のボタンを頻繁に押している
- 複数のプロファイルを切り替えている
- 左手でもマウスを操作している
たとえば、実際に使っている追加ボタンが2~3個なら、6ボタンのG203やG304でも対応しやすくなります。
一方で、上面にある4個の追加ボタンを頻繁に使っている場合、ボタン数だけでなく指を動かす方向が変わることまで考えなければなりません。
3.候補のボタン位置と持ち方を確認する
最後に確認したいのが、上面ボタンからサイドボタンへ移行できるかどうかです。
G203、G304、G309は左右対称に近い外形ですが、追加ボタンは主に左側面へ配置されています。右手で使う場合は親指で押せるものの、G300sのように人差し指や中指で上から押す操作とは別物です。
正直なところ、ここはDPIやセンサー性能の数字だけでは判断できません。可能であれば店頭展示を握り、親指でサイドボタンを押したときに持ち方が崩れないか確認しておきたいところです。
ロジクールG300sの後継候補を比較
| モデル | 接続 | ボタンの特徴 | 重さの目安 | 形状 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| G300s | 有線 | 9個をプログラム可能 | 約82g | 左右対称 | 比較基準 |
| G203 | 有線 | 6ボタン | 約85g | 左右対称に近い | 軽さと価格を優先 |
| G304 | LIGHTSPEED | 6ボタン | 約99g | 左右対称に近い | 手頃に無線化したい |
| G304 X SUPERLIGHT | LIGHTSPEED | シンプルな構成 | 約59g | G304系 | 軽さとセンサー性能を優先 |
| G309 | LIGHTSPEED・Bluetooth | 6個をプログラム可能 | 約86g | 左右対称に近い | 複数の接続方法が必要 |
| G502 X | 有線 | 多くの操作を登録可能 | 約89g | 右手用 | ボタン数を減らしたくない |
重量やボタン数はメーカー公表値を基にした目安です。製品の仕様、付属品、販売時期によって表記が異なる場合があるため、購入前に公式の商品ページも確認してください。
有線と軽さを残したいならG203
G203は、有線接続を維持しながら、G300sに近い重量感で乗り換えたい人に向いています。
ロジクール公式では、G203を有線接続の6ボタンゲーミングマウスとして販売しています。G300sの9ボタンからは減るものの、左右クリック、ホイール、DPI切り替え、側面ボタンという標準的な構成です。
G203が向いている人
- ケーブル接続の安定感を残したい
- マウス本体の軽さを大きく変えたくない
- 追加ボタンは2個程度あれば足りる
- 比較的手頃なロジクールG製品を探している
G300sから変わるところ
最大の違いは、左右クリック横の上面ボタンがなくなること。追加操作は左側面のボタンを親指で行います。
また、外形は左右対称に近くても、サイドボタンが左側にあるため、左手で持ったときの操作性はG300sと同じではありません。
G300sの9ボタンではなく、有線・軽量・小型という条件を残したい人向けの候補です。
低予算でワイヤレスに替えるならG304
G304は、G300sからの買い替えを機にケーブルをなくしたい人に向いています。
単三形乾電池1本で動作し、プログラム可能な6個のボタンを搭載。メーカー公表では、電池を含む重量が約99g、連続使用時間は最大250時間とされています。使用時間は設定や環境によって変わります。
G304が向いている人
- G300sのケーブルが机に引っ掛かるのを解消したい
- 小型の無線ゲーミングマウスを選びたい
- 充電式より乾電池式が使いやすい
- センサー性能も新しいものへ更新したい
G300sから変わるところ
G300sよりボタンが少なく、乾電池を含めると重くなります。特に、軽くつまんで動かしていた人は、持ち上げたときの重量差を感じるかもしれません。
ここで気になるのが「形状が左右対称なら左手でも同じように使えるのか」という点。外形は左右対称に近いものの、サイドボタンは左側に配置されているため、左手使用では追加ボタンを押しにくくなります。
軽さを最優先するならG304 X SUPERLIGHT
G304 X SUPERLIGHTは、2026年7月16日に発売されたG304系の新しい軽量モデルです。G304のクラシックな形状を受け継ぎながら、約59gまで軽量化され、HERO 44Kセンサーを搭載しています。
G304 X SUPERLIGHTが向いている人
- G300sよりさらに軽いマウスを使いたい
- FPSやTPSで素早くマウスを振る
- ケーブルと乾電池の両方から解放されたい
- 価格より軽量性やセンサー性能を優先する
G300sの純粋な後継とは言いにくい理由
G304 X SUPERLIGHTは性能面では大きく進化していますが、G300sの利用者が求めやすい「安価な多ボタンマウス」とは方向性が異なります。
G300sでショートカット操作を多用していた人より、軽量な無線マウスでゲームの操作性を高めたい人向けです。
型番に「G304」と入っていますが、G300sから順番に進化した後継モデルという意味ではありません。
複数機器で使うならG309
G309は、LIGHTSPEEDとBluetoothの両方に対応したワイヤレスモデルです。
ロジクール公表の仕様では、プログラム可能なボタン数は6個。単三形乾電池を含む重量は約86gで、LIGHTSPEED接続では300時間以上、Bluetooth接続では600時間以上の連続使用時間が案内されています。使用状況によって実際の時間は変わります。
G309が向いている人
- ゲーム用PCと別の端末でマウスを使いたい
- USBレシーバーとBluetoothを使い分けたい
- G304より新しい無線モデルを選びたい
- 6ボタンで操作を整理できる
事務作業だけなら機能を持て余す場合もある
G309は接続方法とセンサー性能が充実しています。一方、G300sでコピーや貼り付けなどのショートカットを使っていただけなら、すべての性能が必要とは限りません。
ボタンが9個から6個へ減るため、「無線性能が上がったから便利になる」とは一概にいえない点にも注意が必要です。
ボタン数を優先するならG502 X
G502 Xは、G300sとは形状が大きく異なるものの、多くのショートカットを登録したい人には有力な候補です。
有線モデルのG502 Xは約89g。ロジクールの案内では、G HUBを使用することで最大13個の操作を登録できる構成とされています。DPIシフトボタンは位置を調整したり、取り外してカバーへ交換したりできます。
G502 Xが向いている人
- G300sで多くのショートカットを使っている
- ゲーム以外に動画編集や表計算でも使いたい
- 右手専用形状でも問題ない
- 親指で複数のボタンを操作できる
ボタン数だけで決めると失敗しやすい
G502 Xは多ボタンですが、G300sより横長で、右手に沿う形状です。上面の左右にボタンが並ぶG300sとは、指の動かし方が大きく変わります。
G300sで左右クリック横のボタンを人差し指と中指で押していた人は、G502 Xでは親指操作の練習が必要になるでしょう。
また、左手用としては選びにくいモデルです。ボタン数を残す代わりに、左右対称形状を手放す選択と考えると分かりやすくなります。
公式仕様を普段の使い方に読み替える
後継候補を比較すると、DPIやセンサー名などの数字に目が向きがちです。ところが、G300sからの乗り換えでは、それ以外の部分が使いやすさを左右します。
| 公式仕様で見る項目 | 普段の操作で影響すること |
|---|---|
| ボタン数 | 登録できるショートカット数だけでなく、押す指も変わる |
| 重量 | 持ち上げやすさや長時間操作時の感覚に影響する |
| 左右対称形状 | 外形が対称でも、側面ボタンまで両手対応とは限らない |
| 有線・無線 | ケーブルの抵抗、電池交換、充電の手間が変わる |
| オンボードメモリ | ソフトを常時起動せず、設定を本体へ残せる場合がある |
| 対応ソフトウェア | ボタン割り当てやDPI設定の方法が変わる可能性がある |
たとえば、最大DPIが大幅に上がっていても、普段800~1600DPI程度で使っているなら差を体感しにくい場合があります。
それよりも、追加ボタンを親指で無理なく押せるか、マウスを持ち直さず操作できるかのほうが、日々の快適さには直結しやすいでしょう。
注意したい型番の見落とし
G300sとG300Srは別形状の新旧モデルではない
G300SrはG300sの後継として発売された型番ですが、形状や基本仕様が大きく変わったモデルではありません。
中古品や長期在庫品を探す際は、G300sだけでなくG300Srも候補になります。ただし、現在の現行製品として長期間使えるか、保証を受けられるかは別の問題です。
G304 X SUPERLIGHTはG300sの後継型番ではない
G304 X SUPERLIGHTは2026年発売の新しいモデルですが、G300sの多ボタン配置を継承した製品ではありません。
数字が近く、発売時期も新しいため後継機のように見えますが、軽量・無線・ゲーム性能を重視した別ラインです。
海外ではG305やG102と表記されることがある
海外向けモデルや並行輸入品では、日本国内と異なる型番が使われる場合があります。G304に似た商品をG305、G203に似た商品をG102として見かけることがあります。
並行輸入品を選ぶ際は、国内保証の対象、対応ソフトウェア、販売元、返品条件を購入前に確認してください。型番が似ているという理由だけで、国内正規品と同じ保証内容だと判断しないことが大切です。
買い替え前チェック|ここで止まりやすい
- 現在使っている型番を本体裏面で確認したか
- 9個のうち、実際に使っているボタンを数えたか
- 上面ボタンから側面ボタンへ移行できるか
- 右手用形状に替えても問題ないか
- 有線を残すか、無線へ替えるか決めたか
- 電池交換式と充電式のどちらが使いやすいか
- ボタン割り当てを記録したか
- 使用中のOSに対応しているか
- 国内正規品の型番と保証期間を確認したか
- 中古品の場合はクリック不良やホイール不良を確認したか
特におすすめなのが、買い替える前にG300sの設定画面をスクリーンショットで保存しておくことです。
新しいマウスへ設定が自動で引き継がれるとは限りません。どのボタンに何を割り当てていたのか残しておけば、新しい配置を考える際にも役立ちます。
G300sやG300Srの中古品を選んでもよい?
G300s特有の上面ボタンが欠かせない場合、中古のG300sやG300Srを探す方法もあります。
ただし、マウスはクリック部分やホイール、ケーブルなどが消耗する製品です。外観がきれいでも、チャタリングやクリックの反応不良が起きている可能性はあります。
中古品で確認したい点
- 左右クリックに二重入力や反応不良がないか
- ホイールが逆方向へ動かないか
- すべての追加ボタンが反応するか
- ケーブルの付け根に傷みがないか
- マウスソールが極端に摩耗していないか
- 返品や初期不良対応があるか
- 国内向けの保証が残っているか
価格が現行モデルより高くなっている場合は、同じ形状にどこまで価値を感じるかを考えたいところです。
正直なところ、消耗状態の分からない中古品へ高額を出すより、G203やG502 Xへ操作方法を移行したほうが長期的には安心しやすいケースもあります。
ロジクールG300sの後継機に関するQ&A
ロジクールからG300sの正式な後継機は発売されていますか?
現在の公式ラインアップでは、G300sと同じ左右対称形状、9ボタン、上面ボタン配置をそのまま受け継いだモデルは確認できません。
G300SrはG300sの後継として発売されましたが、基本仕様が近いリニューアルモデルです。現在の候補は、残したい条件に合わせてG203やG502 Xなどから選ぶ形になります。
G203はG300sの代わりになりますか?
有線接続、比較的軽い本体、小型形状を重視するなら候補になります。
一方、ボタンは6個で、上面にあった追加ボタンもありません。9ボタンをフル活用している人には不足する可能性があります。
G304はG300sより使いやすいですか?
ケーブルがない点やセンサー性能では便利に感じる可能性があります。ただし、ボタン数が減り、乾電池を含めると重量も変わります。
無線化を優先する人には向きますが、上面ボタンを重視する人には同じ操作感になりません。
G300sを左手で使っていた場合の候補はありますか?
現行候補の多くは外形が左右対称に見えても、追加ボタンが左側面にあります。そのため、G300sのように左手でも追加ボタンを操作しやすいとは限りません。
左手使用が最優先なら、購入前に側面ボタンの位置を確認し、実機を握って判断するのが安全です。
ゲームではなく仕事用でもG502 Xを選べますか?
選べます。コピー、貼り付け、取り消し、ウィンドウ切り替え、アプリ起動などを割り当てれば、事務作業や編集作業にも活用できます。
ただし、右手用の形状とボタン位置に慣れる必要があります。多ボタンだから使いやすいとは限らないため、手の大きさや持ち方も確認してください。
どれを選ぶか決められない場合はどうすればよいですか?
現在使っているG300sの追加ボタンを数えてください。
- 追加ボタンを2個程度しか使わないならG203
- 無線化したいならG304
- 軽さを最優先するならG304 X SUPERLIGHT
- Bluetoothも必要ならG309
- 4個以上のショートカットを残したいならG502 X
これでも迷う場合は、上面ボタンを手放せるかどうかを最終判断にすると選びやすくなります。
まとめ|完全な後継機ではなく残したい機能で選ぶ
ロジクールG300sは、左右対称の小型ボディーと、左右クリック横の追加ボタンを組み合わせた独特なマウスです。
現在は、同じ形状と9ボタンをそのまま受け継いだ公式後継機が見当たらないため、すべての特徴を一台で残すのは難しくなっています。
- 有線・軽さ・価格を優先するならG203
- 手頃にワイヤレスへ移行するならG304
- 軽量性と新しいセンサーを重視するならG304 X SUPERLIGHT
- 複数の接続方法が必要ならG309
- ボタン数を優先するならG502 X
G300sの9ボタンをすべて使っていなければ、G203やG304でも十分な場合があります。反対に、上面ボタンへ多くのショートカットを登録していたなら、ボタン数だけでなく配置の変化も慎重に確認しましょう。
迷ったら最後は「有線と軽さを残すか」「ボタン数を残すか」で決めるのが分かりやすい選び方です。
これは一つの考え方です。使用感は手の大きさ、持ち方、利用するソフトによって異なるため、最終判断はご自身で行ってください。仕様、対応OS、保証、価格、在庫は変更される場合があります。購入前にメーカーや販売店の公式案内も確認しましょう。

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