電源が入らない、途中で止まる、一部の機能が使えない――そんな家電でも、壊れているだけで一律に買取不可とは限りません。
実際に、ハードオフは壊れた品を「ジャンク品」として買い取る場合があると案内しており、駿河屋にもジャンク家電の買取対象があります。一方で、家電の種類・年式・破損の程度・買取方法によっては対象外です。
そのため、動かない家電を売りたいときは「とりあえずリサイクルショップへ持っていく」のではなく、①何が壊れているか → ②ジャンク買取の対象品か → ③年式・安全性・データ消去に問題がないかの順で確認すると、無駄な持ち込みや発送を減らせます。
動かない家電の買取は「壊れ方」と「店の再販ルート」で決まる
動かない家電でも査定対象になるかどうかは、「故障しているか」だけでは決まりません。買取店がその製品を、修理・部品取り・ジャンク販売などで再利用できるかによって扱いが変わります。
| 家電の状態 | まず考えたいこと | 買取の見込み |
|---|---|---|
| 一部機能だけ使えない | 不具合の内容を伝えてジャンク査定を確認 | 査定対象になる場合あり |
| 電源が入らない | その品目を「完全動作不良」でも扱う店か確認 | 品目差が大きい |
| 外装に割れ・欠損がある | 安全性と店舗の破損品基準を確認 | 対象外になる場合あり |
| 古い家電 | 製造年の上限と、例外品目の有無を確認 | 店・品目で差が大きい |
| バッテリーが膨張・異常発熱している | 査定より安全確保を優先 | 通常の買取・発送を避けて相談 |
重要なのは、「壊れた家電を買う店」と「正常動作品を中心に買う店」を分けて探すことです。通常の家電買取ページだけを見て判断すると、ジャンク品の可否が分からないことがあります。
壊れた家電を実際に扱う買取店はある
2026年9月時点の公式案内を見ると、壊れた家電を扱うことを明示している買取店があります。ただし、店名だけで「何でも売れる」と判断せず、対象品目と買取方法まで確認する必要があります。
ハードオフはジャンク品の店頭買取を案内している
ハードオフは公式サイトで、動作しない製品などを「ジャンク」として扱い、壊れていても買い取れるものが多数あると案内しています。
ただし、ここで注意したいのは、「ジャンクなら全家電OK」ではないことです。ハードオフの家電買取基準では、製造後の年数、割れ・破損、電池部の腐食、家電リサイクル対象品などについて制限があります。また、店舗の在庫状況やスペースによって基準が異なる場合もあります。
そのため、特に冷蔵庫・洗濯機・テレビなどの大型家電や、目立つ破損がある製品は、運び出す前にメーカー名・型番・製造年・故障症状を伝えて店舗へ確認した方が確実です。
駿河屋はジャンク家電を扱うが、対象外も具体的にある
駿河屋は公式に「家電のジャンク品買取特集」を設け、一部機能の動作不良、破損、欠損がある家電をジャンク品として査定すると案内しています。
一方で、大型白物家電や備え付け工事が必要な家電などは買取対象外です。また、スマートフォン・タブレット・スマートウォッチなどの一部データ機器は、電源が入らずデータ消去済みか確認できない状態だと買取不可とされています。
つまり、「電源が入らない家電でも売れることがある」と「電源が入らなくても何でも売れる」は別です。
セカンドストリートは買取方法によって条件が違う
セカンドストリートの店頭買取では家電を取り扱っていますが、宅配買取では「ジャンク品・動作不良品」を買取できないアイテムとして明記しています。
この違いからも分かるように、同じ会社でも店頭・宅配・出張で買取基準が同じとは限りません。壊れた家電を送る前に、その買取方法で動作不良品を受け付けているかを確認してください。
売れる可能性を確認するなら、この順番で判断する
壊れた家電は、査定額を予想するより先に「査定してもらえる条件か」を確認した方が早く判断できます。
- メーカー名・型番・製造年を確認する
- 故障症状を一文で説明できるようにする
- その店に「ジャンク」「動作不良」の公式案内があるか確認する
- 店頭・宅配・出張のどの方法で受け付けるか確認する
- 対象外なら処分ルートへ切り替える
たとえば「掃除機、型番○○、2023年製、充電はできるがモーターが回らない」のように伝えれば、「壊れています」だけより店舗側が判断しやすくなります。
「電源が入らない」だけで査定を諦めなくてよい家電もある
ジャンク買取では、正常動作を前提とした中古家電とは別の価値が見られることがあります。修理・部品利用・ジャンク販売の需要がある品目では、完全な正常品でなくても査定対象になる場合があります。
一方、次の条件では査定より処分を優先した方がスムーズなことがあります。
- 買取店がその品目のジャンクを扱っていない
- 製造年の基準を超えている
- 割れ・腐食など、その店の買取不可条件に該当する
- 大型白物家電など、ジャンク買取の対象外と明記されている
- データ消去が必要なのに、故障で初期化できない
- バッテリーの膨張・異臭・異常発熱など安全上の異常がある
「有名メーカーだから」「新しかったから」だけで売れるとは限りません。逆に、動かないだけで価値がゼロとも限らないため、品目ごとの公式条件を見ることが最短ルートです。
査定前に無理な動作確認や分解をしない
壊れた家電を売る前に、何度も電源を入れたり、自分で分解して故障箇所を探したりする必要はありません。
特に充電式の家電で、バッテリーの膨張、異常な発熱、焦げたような臭い、変形などがある場合は、使用・充電を中止することが重要です。NITEも、リチウムイオン電池搭載製品に異常がある場合は使用を中止し、販売店やメーカー等へ相談するよう案内しています。
危険な状態の家電は「売れるか」より「安全に扱えるか」を先に判断してください。
また、バッテリー内蔵製品を自分で無理に分解して電池を外すのも避け、メーカーや自治体の案内に従うのが基本です。
パソコン・スマホ・録画機器などは「データを消せるか」が別条件になる
動かない家電の中でも、パソコン・スマートフォン・タブレット・スマートウォッチ・一部の録画機器などは、個人データが残っている可能性があります。
この場合は「ジャンクとして価値があるか」だけでなく、初期化・アカウント解除・データ消去が確認できるかが買取条件になることがあります。
駿河屋では、電源が入らず個人情報消去済みか判断できないスマートフォンやタブレットなどを買取不可としています。故障で初期化できない場合は、無理に通常の買取へ出さず、メーカーの回収・データ消去サービスや、データ処理の方法を明示した回収先を確認してください。
値段がつかなかった家電は「無料回収業者探し」より正規の処分先を確認する
査定で買取不可になったら、その時点で「無料回収」をうたう業者へ流すのではなく、家電の種類に合った処分方法へ切り替えます。
環境省は、家庭の廃棄物を市区町村の許可・委託を受けずに回収する無許可業者を利用しないよう注意喚起しています。
特にエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の家電4品目は家電リサイクル法の対象です。買取されなかった場合は、購入店・買い替え店・自治体の案内・指定引取場所など、制度に沿ったルートを確認します。
持ち込み先まで含めて確認したい場合は、壊れた家電を持ち込みで処分する方法も参考にしてください。
結局、動かない家電は買取に出すべき?
次のように判断すると迷いにくくなります。
- ジャンク買取を公式に案内している店の対象品 → 故障内容を伝えて査定候補
- 通常の中古家電しか扱わない店 → 動作不良品の可否を確認してから持ち込む
- 大型白物家電・古すぎる家電・破損が大きい家電 → 買取不可条件を先に確認
- 電源が入らずデータ消去できない機器 → 通常買取よりデータ処理を優先
- 膨張・異臭・異常発熱などがある充電式家電 → 査定より安全対応を優先
動かない家電でも売れる可能性はありますが、最も重要なのは「壊れているか」ではなく「その店が、その品目・その状態をジャンクとして扱うか」です。
まず型番・製造年・故障症状を整理し、ジャンク買取を明示している店舗の公式条件を確認してください。対象外なら、無理に買取先を探し続けず、家電の種類に合った正規の処分ルートへ切り替える方が確実です。
買取条件・対象品目・年式・受付方法は店舗や時期によって変わるため、持ち込みや発送の前に各社の公式案内と店舗ごとの対応条件を確認してください。


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