モバイルバッテリーを使わないとき、どうやって安全に保管すればいいの?この記事では、正しい保管方法と注意点をまとめています。読み終えるころには、モバイルバッテリーを長く・安心・上手に使うコツがつかめます。
モバイルバッテリーを使わない時に大切なこと(まず結論)
モバイルバッテリーを使わないときは、「中くらいの残り残量」で、「涼しい場所」に置き、「ときどき残量を確認」することが基本です。
少しずつ説明しますね。
リチウムイオン電池ってどんなもの?知っておきたい基礎知識
モバイルバッテリーに使われているのは、「リチウムイオン電池」という電池です。軽くてパワーがある代わりに、満タンやゼロで長く放置すると、くたびれやすくなる性質があります。
だから、使わないときは「50~80%くらいの残量」で保管するのがおすすめとされています。メーカーによって推奨値に違いはありますが、「取扱説明書をまず見る」ことが大切です。
なぜ「満タン」や「空のまま」ではよくないの?
満タンのまま長く保管すると、電池内部に余分なストレスがかかる
ほんの少しずつでも自然に電気が減る「自然放電」が起こるので、中くらいの残量がちょうどいいバランスだよと考えられます。
保管前の準備チェックリスト
- 外観の確認:へこみ、膨らみ、割れ、変なにおいがないか。
- 端子の清掃:ホコリやゴミを柔らかい布でふき取る。
- 取扱説明書を読む:その製品特有の推奨残量や温度条件を確認。
- 残量調整:おおよそ50〜80%の範囲に整える。
保管場所の選び方
モバイルバッテリーをしまう場所はとても重要です。
- 直射日光が当たらない場所
- 風通しがよく、湿気が少ない場所
- 室温(0〜40℃)程度で保てる環境
押し入れや机の引き出しなどでもOKですが、湿気対策にシリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れておくと安心です。
車内放置がすすめられない理由
夏の車内は気温が50〜70℃に達することもあります。高温は電池の劣化を早めるだけでなく、膨張や発熱などのトラブルのリスクを高めます。
旅行やドライブの途中で車に置きっぱなしにしないようにしましょう。
定期的なチェックと充電
長期間使わない場合でも、3〜6か月に1回は残量をチェックしましょう。
- 残量が減っていれば50〜80%に再充電
- 異常がないか(膨張・発熱・液漏れ)も一緒に確認
久しぶりに使う前の安全確認
しばらくぶりに使う前は、次の点を見ておくと安心です。
- 外観:変形、膨らみ、傷
- におい:焦げたようなにおいはないか
- 温度:触って熱くないか
異常があれば使用をやめ、メーカーや専門店に相談しましょう。
飛行機に乗るときの注意点
モバイルバッテリーは機内持ち込みが基本です。預け荷物には入れられません。
- 100Wh以下ならほとんどの航空会社で持ち込み可
- 100Wh超〜160Whは申告・個数制限あり
- 端子はテープなどで絶縁し、袋に入れる
出発前に航空会社の最新ルールを必ず確認してください。
防災備蓄としての保管
モバイルバッテリーは非常用電源としても役立ちます。
- 半年ごとの充電ローテーション
- 残量や状態を記録しておく
- PSEマークがついているか確認
備蓄品と一緒にわかりやすい場所に保管すると、緊急時にすぐ取り出せます。
処分・リサイクル方法
モバイルバッテリーは燃えるごみや不燃ごみには出せません。
- 家電量販店や自治体の回収ボックスを利用
- JBRC(一般社団法人JBRC)の協力店で無料回収
- メーカーや販売店の下取りサービスを活用
膨らみや破損がある場合は、事前に連絡して安全に回収してもらいましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q. 満充電で保管してもいい?
- 製品によっては可能とされる場合もありますが、多くのメーカーは50〜80%を推奨しています。
- Q. 0%で放置したら?
- 深放電で充電できなくなることがあるため、避けるのが無難です。
- Q. どれくらいの頻度で充電すればいい?
- 半年ごとを目安に残量確認・必要に応じて補充充電を行うと安心です。
- Q. 車内に置いていい?
- 高温環境では劣化や事故のリスクがあるため避けましょう。
- Q. 機内持ち込みは?
- Wh(ワット時定格量)の規定を守り、端子を絶縁し、航空会社の案内を確認しましょう。
まとめ
モバイルバッテリーを使わないときは、中くらいの残量・涼しい場所・定期チェックが長持ちと安全のポイントです。
ちょっとした習慣で寿命や安全性が変わります。今日からできることから始めてみてください。
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