「リコーはなんの会社?」とネットで調べる人のために、リコーがどんな会社かを説明します。オフィスのしごとを便利にするデジタルサービスが中心で、プリンター・印刷・カメラなど、幅広い事業を手がけています。
リコーはなんの会社?ひとことで言うと
リコーは、オフィスのしごとをデジタルで助ける会社です。コピー機やプリンターでよく知られていますが、実はITを使ったシステムやサービスの提供も大きな部分です。デジタル化や自動化など、「はたらく場」をもっとかんたんにする役割が強い会社です。
リコーの「5つの事業体制」をわかりやすく
リコーは事業を5つのグループに分けて動いています。それぞれに役割があり、会社全体のチカラになっています。
- デジタルサービス:ITサービスや働く場の仕組みづくり
- デジタルプロダクツ:コピー機・プリンターなどを開発・製造
- グラフィックコミュニケーションズ:商業印刷や産業用印刷
- インダストリアルソリューションズ:サーマル紙や光学部品など産業向け素材
- リコーフューチャーズ:将来の新しい事業を育てるユニット
この分け方で、プリンターだけではなく幅広く事業展開しています。
メインの事業①:デジタルサービス(オフィスのDX支援)
デジタルサービスは、リコーの中でも、いちばん「しごとを楽にする」ためのサービスが詰まっています。
- オフィスの業務をデジタル化:紙をデータに置き換えたり、自動で整理する仕組み。
- 働く場の体験づくり:会議室の予約や入退室の仕組みなどをITでサポート。
- 保守・メンテナンス付き:機器の故障対応や使い方の相談ができるサービスも含まれる。
とくに、中小企業向けの「スクラムパッケージ」は、複合機・クラウド・360°カメラなどをセットで導入しやすくしています。導入がかんたんなので、いろんな業種で活用されています。
メインの事業②:デジタルプロダクツ(複合機・プリンターをつくる)
こちらは、リコーの代表的な“ものづくり部分”です。
「デジタルプロダクツ」では、コピー機やプリンター、複合機などを設計・開発し、製造しています。品質に配慮し、信頼性と使いやすさを意識した製品づくりが続いています。
とくにオフィスで使うA3カラー複合機などが代表的で、国内外で販売されています。
メインの事業③:グラフィックコミュニケーションズ(商業・産業印刷)
「グラフィックコミュニケーションズ」は、企業や印刷業者向けに大規模で高画質な印刷を支える事業です。
例えば、カタログやチラシなど大量の印刷物をつくるための「プロダクションプリンター」が代表的です。従来のオフィス向けプリンターとちがい、何万枚という単位でも効率的に印刷できる点が特徴です。
また、産業用ではパッケージ印刷やダイレクトメールなどにも対応しています。スピードと品質を両立させる技術は、商業印刷業界で大きな役割を果たしています。
メインの事業④:インダストリアルソリューションズ(サーマル紙・光学など)
この分野では、普段の生活で知らないうちに目にしているものが多くあります。
- サーマルペーパー(感熱紙):コンビニのレシートや配送ラベルに使われる用紙。
- サーマルメディア:バーコードラベルや値札など、業務に欠かせない素材。
- 光学部品やモジュール:カメラやセンサーに必要なレンズや光学技術。
つまり、わたしたちが日常で受け取るレシートや荷物ラベルなど、実はリコーの技術が支えている場合があります。
未来づくりの「リコーフューチャーズ」と新しい取り組み
リコーは、すでにある事業だけでなく、未来の新しい事業を育てる部門「リコーフューチャーズ」を持っています。
ここでは社会や働き方の変化を先取りし、新しいビジネスの種を試しながら育てています。たとえば、AIやクラウドを活用したソリューション、カーボンニュートラルを意識した取り組みなどです。
リコーの代表製品・サービス例
RICOH THETA(360°カメラ)
1回シャッターを切るだけで、360°全方向の写真や動画が撮れるカメラです。観光、建設現場、不動産の内見など幅広い分野で使われています。
RICOH360(クラウドサービス)
THETAで撮った360°画像をクラウドに保存して共有し、「現場の見える化」をサポートするサービスです。リモートで現場を確認できるため、働き方の効率化にも役立ちます。
カメラ事業(PENTAX / GR)
リコーのグループ会社「リコーイメージング」が、PENTAXブランドの一眼レフや、GRシリーズのコンパクトデジタルカメラを展開しています。カメラファンからの注目も集める製品群です。
企業データ(最新の基本情報)
- 上場区分:東証プライム市場(証券コード:7752)
- 連結従業員数:78,665名(2025年3月末時点)
- 本社所在地:東京都大田区中馬込
- 創業:1936年
数字は公式発表をもとにまとめています。正確な情報はリコー公式サイトで更新されるので、チェックするのが安心です。
こんな人・企業に向いている
- 紙のしごとを減らしたい企業
- ITまわりをまとめて相談したい会社
- 商業・産業印刷を活用している業者
- 現場を遠隔で共有したい建設・不動産業界
よくある質問(FAQ)
リコーはプリンターの会社なの?
プリンターやコピー機で知られていますが、それだけではありません。デジタルサービスや産業印刷、360°カメラなども展開しています。
360°カメラTHETAは何に使える?
建設現場の記録、不動産の内見、観光地のPRなど、「その場の空間を丸ごと残したい」ときに便利です。
リコーの企業規模は?
東証プライムに上場していて、グローバルでも事業を展開する大企業です。従業員数も世界で7万人以上います。
まとめ
リコーは「オフィスのしごとをデジタルで助ける会社」です。プリンターやコピー機だけでなく、商業印刷、産業向け素材、360°カメラやクラウドサービスまで幅広く展開しています。
これからも、「はたらくを便利にする」会社として、多くの分野に役立つことが期待されています。
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