ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いときは？原因とすぐできる安全な対処法

「ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いにおいがした」「ジリッという音がして怖かった」という経験があると、とても不安になりますよね。
火事にならないか。
ドライヤーはもう使えないのか。
髪や頭皮は大丈夫なのか。
心配ごとが一気に押し寄せてくると思います。

この記事では、ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いにおいがしたときの、すぐにできる安全な対処を最初にまとめます。
あわせて、よくある原因と、同じトラブルを減らすための使い方・お手入れ方法もわかりやすく整理します。
メーカーや公的機関が出している注意喚起や取扱説明書などを参考にしながら、できるだけ正確な情報に基づいて解説していきます。

ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いときは？まずやるべき3つの安全対処

ドライヤーから焦げ臭いにおいがしたり、髪の毛が巻き込まれたと感じたときは、何よりも安全を優先することが大切です。
「少しだけだから大丈夫」と思って使い続けると、発熱や火花などにつながるおそれがあります。
落ち着いて、次の3つから行動してみてください。

1．すぐに電源を切り、コンセントを抜く

・スイッチをオフにしてから、コンセントを抜きます。
・異常が起きている可能性があるため、もう一度つけ直して様子を見ることは避けた方が安心です。
・電源が入ったままだと、内部が過度に熱くなったり、コード部分が高温になるおそれがあります。

2．髪・頭皮・周囲に炎や煙がないか確認する

・鏡などで、髪の毛や頭皮に焦げた部分、炎や煙が出ていないかチェックします。
・もし髪がドライヤーに挟まったままなら、その場で無理に引き抜かず、まずは電源を完全に切ってから対応します。
・頭皮や耳などに強い痛みや赤み、水ぶくれなどがある場合は、流水で冷やしたうえで、必要に応じて医療機関の受診も検討してください。

3．異音・焦げ臭さ・本体の熱さが続くドライヤーは、そのまま使わない

・焦げ臭いにおいが何度もする。
・「ジジッ」という音がする。
・コードや本体がいつもより熱く感じる。
このような状態が続くドライヤーは、トラブルが起きている可能性があります。

そのまま家庭で分解したりせず、取扱説明書の案内に従って、お買い上げの販売店やメーカー窓口へ相談する方が安全です。

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ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いにおいがする主な原因

「なぜドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いにおいがするのか」を知っておくと、今後の対策もしやすくなります。
ここでは、よく見られる原因を整理しておきます。

1．吸込口から髪の毛が入り、内部で焦げている

ドライヤーの後ろ側には、空気を吸い込むための「吸込口」があります。
ここに長い髪の毛が近づき過ぎると、髪がファンに巻き込まれて、中の熱い部分に触れ、焦げ臭いにおいが出ることがあります。

消費者相談機関には、「髪の毛が吸い込まれて抜けなくなり、やむを得ず切った」という事例も報告されています。
髪が長い人や、後頭部・襟足を乾かすときは、とくに吸込口の位置に注意したいところです。

2．ホコリや髪の毛が内部にたまり、ヒーター部分で焦げている

ドライヤーの吸込口や吹出口に、ホコリや髪の毛がたまっていると、その一部が内部に入り、ヒーター部分で焦げることで焦げ臭いにおいがすることがあります。

メーカーの案内でも、吸込口や吹出口に付着したホコリや髪の毛を、ティッシュや歯ブラシ、綿棒などで定期的に取り除くよう呼びかけています。

3．吸込口や吹出口がふさがれて、内部が高温になっている

・布団の中で使う。
・タオルや服に押しつけて使う。
・吸込口を手でふさぐような持ち方をする。
こうした状態でドライヤーを使うと、風の通り道が狭くなり、内部が高温になりやすいとされています。

高温状態が続くと、樹脂部分の変形や、内部パーツの異常につながるおそれもゼロではありません。

4．電源コードの劣化や断線など、電気系トラブル

ドライヤーのコードは、何度も巻きつけたり、折り曲げたりしていると、中の細い線が切れかけることがあると報告されています。

見た目は問題なさそうでも、中で素線がかなり切れている例もあり、そこから発熱や火花につながる可能性が指摘されています。

・コードの根元がぐらつく。
・一部だけ極端に熱くなる。
・プラグ付近に焦げたような跡がある。
このようなサインがある場合は、専門窓口への相談を検討した方が安心です。

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髪の巻き込みで焦げ臭いときの具体的な対処手順

ここからは、実際にドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いトラブルが起きたときの動き方を、少し詳しく見ていきます。

1．髪がドライヤーに巻き込まれたときの外し方

・必ず電源を切り、コンセントを抜いてから作業します。
・片手でドライヤー本体を固定し、絡んだ髪を少しずつほどいていきます。
・無理に一気に引っ張ると、髪や頭皮を傷める原因になるので、焦らず少しずつほぐすイメージで取り除きます。

どうしても取れない場合は、無理に引き抜かないことも大切です。
必要に応じて、美容室などで髪をカットしてもらったり、メーカーや販売店に相談する方法もあります。

2．吸込口・吹出口のホコリや髪の毛を取り除く

焦げ臭いにおいの原因が、吸込口や吹出口にたまったホコリ・髪の毛であることも少なくありません。
安全のために、次のようなお手入れを検討してみてください。

・必ずコンセントを抜き、本体が冷めてから作業する。
・柔らかい歯ブラシや綿棒で、吸込口周りのホコリをやさしくかき出す。
・ティッシュで軽く拭き取る。
・取り外し可能なフィルターがあれば、説明書に従って外し、ホコリを取る。

内部の奥深くまでは、無理に触らないようにします。
分解が必要になりそうな場合は、自分で開けずにメーカーの点検・修理窓口に相談する方が安全です。

3．コード・本体の状態をチェックする

掃除とあわせて、ドライヤー本体の外観も確認しておきましょう。

チェックする場所	確認したいポイント
電源コード全体	ねじれ・折れ・踏んだ跡・被覆の破れがないか
コードの付け根	ぐらつき・ひび割れ・変色がないか
本体の吸込口・吹出口	溶けたような跡・変形・焦げ跡がないか
プラグ部分	変色・焦げ跡・ぐらつきがないか

これらのうち、ひとつでも気になる点がある場合は、使用を控えて専門窓口への相談を検討してください。

ドライヤーで髪の巻き込みを防ぐ使い方｜焦げ臭いトラブルの予防策

一度「ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭い」経験をすると、次から使うのがこわくなる方も多いと思います。
日頃の使い方を少し工夫することで、巻き込みや焦げ臭さのリスクを減らしやすくなります。

1．吸込口と髪の毛をしっかり離す

多くの取扱説明書では、吹出口と髪の距離は10〜15cm程度、吸込口と髪の距離は10cm以上離すといった目安が示されています。

とくに後頭部や襟足を乾かすときは、
・ドライヤーを少し高い位置から当てる。
・吸込口が髪の根元に近づき過ぎないように持つ。
といった点を意識すると、巻き込み防止につながります。

2．ロングヘアはブロッキングしてから乾かす

ロングヘアの方は、髪を何束かに分けて、クリップやヘアゴムで軽くとめておく方法も有効です。

・一度にまとめて乾かそうとしない。
・乾かしていない毛束が吸込口側に流れ込まないようにする。
といった工夫で、ドライヤーへの巻き込みを減らしやすくなります。

3．吸込口や吹出口をふさがない持ち方を意識する

・手で吸込口をふさぐような持ち方。
・タオルや布団に押しつけて使う方法。
こうした使い方は、内部の温度が上がりやすいとされています。

なるべく「空気が前から後ろへスムーズに流れる」状態を保つように意識すると安心です。

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焦げ臭いにおいを放置するリスク｜火災・やけどを防ぐために知っておきたいこと

ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いにおいがしたのに、「まあ大丈夫だろう」とそのまま使い続けると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

1．髪やホコリが内部にたまると、ヒーターが過度に熱くなる場合がある

ホコリや髪の毛が内部にたまり続けると、ヒーター周辺の温度が高くなりやすくなります。

ヘアドライヤーによる事故情報では、内部のホコリや髪の毛が原因と見られるケースも報告されており、日頃からの点検・お手入れの重要性が指摘されています。

2．コードの劣化を放置すると、発熱や火花につながるおそれ

外見上は大きな異常がないコードでも、内部の素線が大きく切れている例があると報告されています。

コードが大きく損傷した状態で使い続けると、局所的に高温になったり、火花が出る可能性があります。

3．「少し焦げ臭いけれど、まだ使えるかも」と感じたときの考え方

・一度きりで、その後はまったく臭わない。
・掃除をしたらおさまった。
このような場合もありますが、焦げ臭いにおいが繰り返し起こる場合は、内部で何らかの異常が起きている可能性があります。

少しでも「こわいな」と感じたら、自己判断で使い続けるのではなく、販売店やメーカー相談窓口に状態を伝えて、対応を確認することをおすすめします。

髪や頭皮への影響が心配なときのケアと相談先

ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いにおいがしたあと、「髪が傷んでしまったかも」「頭皮は大丈夫かな」と不安になる方も多いと思います。
ここでは、あくまで一般的な考え方として、日常で取り入れやすいケアのポイントをまとめます。

1．焦げたように見える毛先は、無理に引っ張らない

巻き込まれた部分の毛先が、チリチリとした見た目になってしまうことがあります。

・手ぐしで強く引っ張らない。
・無理にブラシでとかし続けない。
といった点を意識し、やさしくほぐすように扱うと負担を減らしやすくなります。

2．髪の状態が気になるときは、美容室で相談するのも一案

「毛先だけ明らかに傷んで見える」「スタイリングが決まりにくくなった」と感じる場合は、美容室でカットやスタイリングの相談をしてみるのも一つの方法です。

プロの目で状態を見てもらい、今後のケアの仕方を聞いておくと、気持ちの面でも少し安心しやすくなるかもしれません。

3．日頃からできる、熱ダメージをおさえる乾かし方

日常的なドライヤーの使い方を少し工夫することで、髪や頭皮への負担をおさえることにつながります。

・タオルでやさしく水気を取ってから乾かす。
・同じ場所に長時間熱風を当て続けない。
・適度な距離（10cm以上）を保つ。

これらは、どのメーカーのドライヤーでも共通して意識しやすいポイントです。
特定の製品に限ったものではなく、一般的な使い方の目安として参考にしてみてください。

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ドライヤーのメンテナンスと買い替えの目安

ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いにおいがしたあと、「このドライヤーはまだ使っていいのかな」と迷う方も多いと思います。
ここでは、日頃のお手入れと、おおまかな買い替えの目安について整理します。

1．フィルター・吸込口のお手入れ頻度の目安

メーカーの案内では、月に1回以上を目安に、吸込口やフィルターのお手入れをするよう推奨されている例が多く見られます。

・毎日使う人。
・家族で共用している人。
こうしたケースでは、もう少しこまめに様子を見ると安心です。

2．こんなサインがあれば点検・買い替えを検討

状態	考えられるリスク	おすすめの対応
焦げ臭いにおいが何度もする	内部でホコリや髪の毛が焦げている可能性	掃除をしても続く場合は使用を控え、販売店・メーカーへ相談
煙・火花が出たことがある	電気系の異常や過熱の可能性	そのまま使わず、点検・買い替えを強く検討
コードにひび割れ・変色がある	内部の素線が切れている可能性	テープでの補修は避け、専門窓口で相談
本体が部分的に溶けたように見える	一部が非常に高温になった可能性	使用を中止し、点検・買い替えを検討

これらはあくまで一般的な目安です。
実際の状態によって適切な対応は変わるため、少しでも不安を感じる場合は、取扱説明書に記載の窓口へ相談することをおすすめします。

3．安全性を意識したドライヤー選びのポイント

買い替えを検討する場合は、髪の仕上がりだけでなく、次のような点もチェックしておくと安心感が増しやすくなります。

・温度調節機能（高温だけでなく、中温・冷風が使えるか）。
・過熱防止装置や自動オフ機能の有無。
・フィルターの取り外しやすさ（掃除しやすいと日々のメンテナンスが続けやすい）。
・コードの長さや太さ（使う環境に合っているか）。

具体的な製品名や価格はここでは挙げませんが、各メーカーの説明やショップの情報を参考にしながら、使いやすさと安全性のバランスを考えて選んでみてください。

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ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いときによくあるQ&A

最後に、ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いにおいがしたときに、多くの人が気になりやすいポイントをQ&A形式でまとめます。

Q1．一度だけ焦げ臭くなったドライヤー、掃除したら使ってもいい？

A．
吸込口やフィルターにホコリや髪の毛が付着していて、それを掃除したあとに焦げ臭さがまったくなくなった場合、実際にそのまま使っている人もいます。

ただし、少しでも不安が残るときや、焦げ臭さが何度も繰り返し起こるときは、自己判断での使用は控えた方が安心です。
販売店やメーカーに状態を伝え、点検や修理が必要か確認することをおすすめします。

Q2．自分で分解して内部を掃除しても大丈夫？

A．
多くの電気製品は、ユーザーによる分解を想定しておらず、分解すると保証の対象外になる場合があります。
また、誤った状態で組み立ててしまうと、感電や発火などの危険もゼロではありません。

取扱説明書で「ユーザーが外してよい」とされているフィルターやカバーのお手入れにとどめ、それ以上の分解はメーカーや専門の業者に任せる方が安全です。

Q3．子どもの髪がドライヤーに巻き込まれないようにするには？

A．
・大人がドライヤーを持ち、子どもに本体を持たせない。
・吸込口が子どもの頭に近づき過ぎない位置から風を当てる。
・髪を軽く束ねて、長い毛束が吸込口側に流れないようにする。
といった工夫が考えられます。

使用中も、子どもから目を離さず、火傷や巻き込みが起きないよう見守ることが大切です。

Q4．延長コードを使ってドライヤーをつないでもいい？

A．
延長コードの使い方によっては、コードの発熱やトラブルにつながる可能性が指摘されています。

どうしても延長コードを使う場合は、
・定格容量に余裕がある製品を選ぶ。
・ドライヤー以外の消費電力の大きい家電を同じタップに同時接続しない。
・コードを束ねたまま使用しない。
など、基本的なポイントを守ることが大切です。

まとめ｜焦げ臭さを感じたら、無理をせず安全第一で

ドライヤーで髪の巻き込みで焦げ臭いにおいがしたときは、驚きと不安でパニックになりがちです。

しかし、
①電源を切ってコンセントを抜く。
②髪・頭皮・周囲の安全を確認する。
③焦げ臭さや異常が続く場合は、そのまま使わず相談する。
という流れを知っておくだけでも、落ち着いて行動しやすくなります。

日頃から、吸込口やフィルターのお手入れ、コードや本体のチェックをしておくことも、トラブルを減らす助けになります。

この記事の内容は、あくまで一般的な考え方の一例です。
実際の状況やお使いの製品によって、適切な対応は変わる場合があります。
気になる点があるときは、必ず取扱説明書やメーカー・販売店などの情報を確認したうえで、最終的にはご自身の判断で行動するようにしてください。

※本記事は執筆時点で確認できた情報をもとにまとめていますが、その後内容が変わる可能性もあります。
最新の情報は、必ず各メーカーや公的機関の発信もあわせて確認してください。