ECOVACS（エコバックス）のロボット掃除機「Deebot N8+」と「Deebot N8 Pro+」は、どちらも自動ゴミ収集機能を備えた高性能モデルとして人気を集めています。しかし、両者には吸引力や障害物回避機能などに違いがあり、どちらを選べば良いか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Deebot N8+とN8 Pro+の違いを機能面や使用シーン別にわかりやすく比較し、それぞれのモデルがどのような方に向いているのかを解説していきます。
ロボット掃除機選びで失敗しないために、ぜひ参考にしてください。
① Deebot N8+とN8 Pro+とは？—仕様と役割を深掘り
「Deebot N8+とN8 Pro+の違いが知りたい」と考える方のために、それぞれのモデルの特長と、どのような住環境に向いているかを整理しました。
◆ Deebot N8+（Auto‑Empty Dock付き）
・最大2300 Paという吸引力を実現したブラシレスモーターを採用 。
・吸引とモッピング（OZMO™方式）を同時に行い、カーペット上では自動で吸引パワーを高める設計 。
・TrueMappingによるdToF LiDARマッピングで高精度な地図作成を実現し、複数階の地図保存も可能 。
・最長約110分稼働（Quietモード）、充電所要時間約4時間。
◆ Deebot N8 Pro+
・吸引力は最大2600 Paで、N8+より約13％強化されたパワーを搭載 。
・N8+と同様のOZMO™ 2‑in‑1清掃機能、dToF LiDARマッピング、約110分稼働が可能。
・さらにTrueDetect 3Dにより、ケーブルや小型玩具などの微小障害物を3Dで検出し回避 。
両モデルとも「自動ゴミ収集」「吸引＋モップ」「高精度レーザーマッピング」「アプリ・音声対応」「110分稼働」を備えています。違いは主に吸引力の強化と障害物検知機能にあります。
② 共通機能を網羅｜日常使いで押さえるポイント
Deebot N8+とN8 Pro+が両方とも備える、暮らしに役立つ機能を整理しました。
- 自動ゴミ収集（Auto‑Empty Dock）
ロボット本体内のゴミを、2.5 Lのステーションに自動で排出。1か月程度の手間を軽減できます 。 - 吸引＋モップの同時清掃
OZMO™マイコン制御でフローリングに適した水量と、カーペットの自動避け・吸引強化機能を実装 。 - TrueMapping（dToF LiDAR）マッピング
2倍の範囲、4倍の精度で全方位スキャン、階層ごとの地図保存が可能に。 - アプリ＆音声連携対応
ECOVACS Homeアプリで清掃スケジュールや水量調整、Google/Alexa連携で音声操作対応 。 - 長時間稼働＆継続清掃
110分稼働後、ステーションで補充＆充電しながら再開する「Recharge & Resume」機能を搭載 。
これらの共通仕様により、日々の床掃除を自動化したい家庭に適しています。
③ 吸引力の違いとは？2300Paと2600Paの性能差に注目
Deebot N8+とN8 Pro+の違いとして吸引力がよく挙げられます。どちらも床のごみを吸い取るための十分なパワーを備えていますが、仕様上では下記のような違いがあります。
- Deebot N8+：最大2300Pa
- Deebot N8 Pro+：最大2600Pa
この数値は、掃除機の「空気の吸引力（圧力）」を示す指標であり、数値が高いほど吸引力が強い傾向にあります。
2600Paは2300Paに比べて約13%増加しており、特に毛足のあるラグやカーペット、細かなほこりが溜まりやすい部屋では清掃効率の差が出る場合があります。
一方で、フローリングや畳など凹凸が少ない床面では、実使用上そこまで明確な差を感じにくいこともあります。
そのため、毛足のある敷物やペットの毛が気になる環境での使用を検討している方には、吸引力がより高いN8 Pro+が適していると言えるでしょう。
④ TrueDetect 3Dの機能とは？N8 Pro+だけの回避力
Deebot N8 Pro+には、N8+に搭載されていないTrueDetect 3D障害物検知技術が採用されています。
この技術は、赤外線や2Dセンサーとは異なり、3Dスキャンによって前方にある小さな障害物をミリ単位で検知できるのが特徴です。代表的な回避対象としては次のようなものが挙げられます。
- 電源コードや充電ケーブル
- 小さなおもちゃや靴下
- 椅子や机の脚
TrueDetect 3Dは、高さ数センチの物体にも反応できる精度を備えているため、床に物が置かれやすい家庭では有用です。
N8+でも障害物にある程度は反応しますが、レーザー測位メインのため、微細なものにはぶつかってしまうこともあります。
このため、ペットや小さな子どもがいる家庭、床に物が散らかりやすい環境ではN8 Pro+のほうが安心して使いやすい可能性があります。
⑤ 比較表｜機能の違いをひと目でチェック
ここまで紹介してきた主な違いを以下の表にまとめました。
| 項目 | Deebot N8+ | Deebot N8 Pro+ |
|---|---|---|
| 吸引力 | 最大2300Pa | 最大2600Pa |
| 障害物検知 | レーザー（TrueMapping） | TrueDetect 3D |
| モップ機能 | OZMOシステム | OZMOシステム |
| 自動ゴミ収集 | あり（+付き） | あり（+付き） |
| マッピング | TrueMapping対応 | TrueMapping対応 |
| 稼働時間 | 約110分 | 約110分 |
共通点が多い中でも、吸引力と障害物回避機能の差が大きな比較ポイントになります。
⑥ どっちを選ぶ？生活スタイル別おすすめ
実際にどちらを選ぶべきかは、使用する家庭の状況によって異なります。以下にライフスタイル別のおすすめをまとめました。
- 床がすっきり整頓されている・予算重視：N8+
- カーペットやラグが多い：N8 Pro+（吸引力の強化あり）
- 小さな子どもやペットがいて障害物が気になる：N8 Pro+
- 静音性や機能バランス重視：どちらも候補として適しています
どちらのモデルも自動ゴミ収集対応のため、清掃の手間軽減という観点では大きな差はありません。
⑦ 購入前に確認しておきたい注意点
最後に、購入前に確認しておくとよいポイントを整理しておきます。
- ゴミ収集ステーションのサイズ：高さ・奥行きがあるため、設置スペースを事前に確保しましょう。
- 運転音：通常時は静音性が高いものの、ゴミ収集時は一時的に大きな音（約87dB）があります。
- ダストバッグの交換頻度：ゴミ収集ステーションの消耗品（パックやフィルター）は定期的な交換が必要になります。
- 複数階の対応：2階層までの地図保存に対応していますが、それ以上の場合は手動で切り替える必要があります。
快適に使うためにも、あらかじめこれらの点を把握しておくことが大切です。
まとめ｜Deebot N8+とN8 Pro+の違いと選び方のポイント
Deebot N8+とN8 Pro+は、どちらも高性能なロボット掃除機であり、日常の清掃を自動化する力を備えています。違いは主に次の2点に集約されます。
- 吸引力：N8 Pro+の方が数値上強化されています
- 障害物検知機能：TrueDetect 3DによりPro+の方が検知精度が高いです
一方で、共通する機能（自動ゴミ収集、モップ機能、アプリ連携など）は多く、どちらも十分な性能を備えています。
選び方の目安としては、
・床が整理されているならN8+
・障害物の多い家庭やペット同居ならN8 Pro+
といった視点が参考になります。
本記事の情報は、メーカー公式サイトや信頼性の高い公開資料をもとにまとめたものです。記載の内容は2025年7月時点で確認できた情報に基づいており、最新仕様についてはメーカー公式情報をご確認ください。
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