ロジクールG13の後継機を探すと、Razer Tartarusシリーズを勧める情報が多く見つかります。ところが、見た目が似ているという理由だけで選ぶと、買った直後に「親指の操作感が違う」「以前のキー配置を再現できない」と戸惑うことも。
G13は、25個のプログラム可能なキー、アナログスティック、3つのゲームモード、液晶画面、オンボードメモリを組み合わせた製品でした。単なる片手キーボードではなかったため、現在販売されている一台で全機能を置き換えるのは難しいのが実情です。
先に結論をいうと、2026年7月時点でロジクールG13の直系後継機は確認できません。そのため、「G13のどの機能を残したいか」を決め、他社製品から代替候補を選ぶ必要があります。ロジクールGの現行ゲーミングキーボード一覧にも、G13と同じ構成のゲームボードは掲載されていません。
- 先に結論|残したい操作感から後継候補を選ぶ
- ロジクールG13の公式な後継機は発売されていない
- G13を4つの機能に分解すると選ぶべき機種が見えてくる
- 後継候補1|Razer Tartarus V2は最も移行しやすい現実的な選択肢
- 後継候補2|Razer Tartarus Proはアナログという名称を誤解しやすい
- 後継候補3|Azeron Cyborg IIはスティック移動を残したい人向け
- 後継候補4|Redragon K585シリーズはスティック不要なら選びやすい
- 中古のロジクールG13を買い直す方法はおすすめできる?
- 買い替えで最初にやることはキー配置の保存
- 買い替え前チェック|ここで止まりやすいポイント
- 似た型番と表現に注意|買い間違えやすいポイント
- 公式仕様を生活に読み替えると違いが分かりやすい
- ロジクールG13の後継機に関するよくある質問
- まとめ|ロジクールG13の後継機は商品名ではなく残したい機能で選ぶ
先に結論|残したい操作感から後継候補を選ぶ
| 優先したいこと | 候補 | 選ぶ理由 | 購入前の注意 |
|---|---|---|---|
| 設定のしやすさと入手性 | Razer Tartarus V2 | キー数が多く、日本公式で現行販売されている | 親指部分はアナログスティックではなく8方向パッド |
| キーの反応位置まで調整したい | Razer Tartarus Pro | アナログオプティカルスイッチを搭載 | 「アナログ」は主キーの仕組みであり、親指パッドはデジタル |
| 親指で360度移動したい | Azeron Cyborg II | ホールエフェクト式のサムスティックを搭載 | 独特のキー配置、価格、海外購入条件を確認する |
| スティックよりキー数を重視 | Redragon K585シリーズ | 一般的なキーボードに近い配列でマクロキーも使える | 親指スティックがなく、G13とは操作方法が大きく異なる |
| 今の配置を一切変えたくない | 中古のG13 | 操作感を維持できる | 経年劣化、保証、付属品、設定ソフトへの依存が大きい |
正直なところ、最も無難なのはRazer Tartarus V2です。ただし、G13のスティックでキャラクターを移動していた人にとっては、Azeron Cyborg IIのほうが目的に近い場合があります。
ロジクールG13の公式な後継機は発売されていない
G13は2008年に発表されたゲームボードで、手の形に沿った本体、25個のプログラム可能なキー、プログラム可能なアナログスティックを搭載していました。3つのゲームモードを切り替えることで、最大87通りの操作を割り当てられる設計です。
一方、現在のロジクール公式サポートページでは、G13について「この製品用のダウンロードはありません」「利用可能なスペアパーツはありません」と案内されています。サポートページ自体は残っているものの、現行製品と同じ感覚で保守や部品供給を期待するのは難しい状況です。
ここで大切なのが、「後継機」と「代替機」を分けて考えること。
- 後継機:同じメーカーが旧製品を引き継ぐ形で発売した製品
- 代替機:別メーカーを含め、必要な機能の一部を置き換えられる製品
ロジクールG13には公式な直系後継機が見当たらないため、この記事で紹介する製品は、正確にはすべて「代替候補」です。
G13を4つの機能に分解すると選ぶべき機種が見えてくる
候補を商品名から選び始めると、似た形の製品ばかりに目が向きます。そこで、G13を次の4要素に分けてみましょう。
| G13の要素 | 実際の役割 | 代替機で確認する項目 |
|---|---|---|
| 左手用のキー群 | スキル、ショートカット、修飾キーの入力 | 入力数、キー間隔、同時押しのしやすさ |
| 親指スティック | 移動、視点変更、追加コマンド | アナログ入力か8方向デジタル入力か |
| ゲームモード | 同じキーを複数の割り当てに切り替える | プロファイル数、切り替え方法、保存方式 |
| 液晶画面 | 情報表示やプロファイル確認 | 代替機では省略されることが多い |
とくに見落としやすいのが、アナログスティックと8方向パッドの違いです。
8方向パッドは、基本的に上下左右と斜め方向をボタンとして入力します。対して360度対応のアナログスティックは、倒す方向や入力の扱いをより細かく設定できる場合があります。
G13でスティックを単なる4方向キーとして使っていたなら、Tartarusシリーズでも移行しやすいでしょう。スティックの角度を生かして移動していたなら、Azeron Cyborg IIを含めて検討する必要があります。
後継候補1|Razer Tartarus V2は最も移行しやすい現実的な選択肢
Razer Tartarus V2は、32個のプログラム可能な入力、8方向の親指パッド、スクロールホイール、位置を調整できるパームレストを備えたゲーミングキーパッドです。日本のRazer公式ストアでも現行製品として取り扱われています。
Razer Tartarus V2が向いている人
- 現在新品で買える定番機種を選びたい
- MMOやオンラインゲームで多くのコマンドを割り当てたい
- G13のキー配置をある程度作り直しても構わない
- 専用ソフトを使ったプロファイル管理を重視する
- アナログ移動には強くこだわらない
メカ・メンブレン方式なので、一般的なメンブレンキーの柔らかさと、押した感覚の分かりやすさを両立した設計です。パームレストは2つの位置から調整できます。
G13から移るときに変わる点
最大の違いは親指部分。G13にはプログラム可能なアナログスティックがありましたが、Tartarus V2は8方向のデジタルサムパッドです。
つまり、外見が似ていても同じ部品ではありません。ぶっちゃけ、キー数よりも親指の角度と押し方に慣れるまでのほうが大変だと感じる可能性があります。
後継候補2|Razer Tartarus Proはアナログという名称を誤解しやすい
Razer Tartarus Proは、32個のプログラム可能なキーにアナログオプティカルスイッチを採用した上位モデルです。キーを反応させる深さを1.5~3.6mmの範囲で調整でき、浅く押した場合と深く押した場合に別の操作を割り当てるデュアルファンクションにも対応しています。
型番の見落とし|親指パッドがアナログになるわけではない
「Tartarus Proはアナログだから、G13のアナログスティックに近い」と考えるのは早計です。
Tartarus Proでアナログ入力に対応するのは、主に指で押すアナログオプティカルスイッチ部分です。公式仕様では親指部分を「8方向デジタルサムパッド」と案内しています。
名称だけを見るとスティックまでアナログに感じますが、実際には役割が異なります。
Razer Tartarus Proが向いている人
- キーの反応位置を細かく調整したい
- 1つのキーに浅押しと深押しの2操作を設定したい
- 入力方法を作り込みたい
- 親指部分は8方向入力でも問題ない
単純にG13から移行しやすいかどうかだけで比べるなら、Tartarus V2でも十分な人は多いはず。Proを選ぶ理由は、キー側のアナログ機能を使うかどうかです。
後継候補3|Azeron Cyborg IIはスティック移動を残したい人向け
Azeron Cyborg IIは、ホールエフェクト式のサムスティックと30個の割り当て可能な入力を備えたゲーミングキーパッドです。各指の周囲に複数のボタンを配置する独特の設計で、左利き用と右利き用も用意されています。
オンボードプロファイルとソフトウェアプロファイルがあり、オンボード側の設定は本体メモリに保存できると公式マニュアルで案内されています。
Azeron Cyborg IIが向いている人
- G13のスティックをキャラクター移動に使っていた
- 親指で360度入力できることを重視する
- 手の大きさに合わせて本体を細かく調整したい
- 一般的なキーボード配列から離れても問題ない
- 時間をかけて自分専用の配置を作りたい
G13より似ている部分と、まったく違う部分がある
スティックという一点では、TartarusシリーズよりG13の目的に近い候補です。ところが、指で押すキーの形と位置は一般的なキーボードとは大きく異なります。
そのため、買った当日からG13と同じ感覚で使う製品ではありません。自分の指に合わせて角度や距離を調整し、キー配置を組み直すことが前提になります。
また、海外メーカーから購入する場合は、送料、輸入条件、返品方法、保証期間を注文前に確認しておきましょう。Azeron公式では世界各地への配送と、EU域外購入に対する1年間の保証を案内していますが、適用条件は購入時の公式表示が優先されます。
後継候補4|Redragon K585シリーズはスティック不要なら選びやすい
Redragon K585は、42キーの片手用キーボードに7個のプログラム可能なマクロキー、着脱式のリストレストを備えた製品です。一般的なキーボードに近いキー形状で、スキルやショートカットを数多く並べたい場合に使いやすい構成です。
磁気スイッチを採用したK585 HEなど、同じK585の名前を含む別モデルもあります。購入時は末尾の有無や接続方式、スイッチ方式を確認してください。K585 HEはラピッドトリガーと7個のマクロキーを備えますが、G13のような親指スティックはありません。
Redragon K585シリーズが向いている人
- G13のスティックをほとんど使っていなかった
- 左手側のキーを省スペース化したい
- 一般的なキーボードに近い配置を好む
- 専用形状よりキー数や押し分けを優先する
これはG13と同じ操作感を目指す製品ではなく、片手用キーボードとして置き換える選択肢です。スティックが不要なら候補になり、必要なら選択肢から外れます。判断が明快なのがメリット。
中古のロジクールG13を買い直す方法はおすすめできる?
G13のキー配置を一切変えたくない場合、中古品を買い直す方法もあります。とはいえ、販売開始から長い年月が経過しているため、外観がきれいでも内部の状態までは分かりません。
中古品で確認したいポイント
- すべてのキーが一度で反応するか
- 押したキーが連続入力される症状がないか
- スティックが中央へ正常に戻るか
- スティックの各方向を正しく認識するか
- 液晶に欠けや表示不良がないか
- ケーブルの根元に断線や被膜の傷みがないか
- 底面の滑り止めが残っているか
- 返品できる販売元か
- 現在のPC環境で設定できるか
ここで気になるのがソフトウェアです。G13の公式サポートページには、現時点で製品用ダウンロードやスペアパーツが掲載されていません。今の環境で動いていても、将来のOS更新後まで同じ状態が続くとは限らないため、予備機として購入する場合も慎重な判断が必要です。
中古G13は、新しい代替機へ移行するまでの時間を買う選択肢であり、長期的な後継機とは考えにくいでしょう。
買い替えで最初にやることはキー配置の保存
後継候補を注文する前に、現在のG13で使っている設定を記録しておきます。故障してから思い出そうとすると、使用頻度の低いキーほど抜けやすいためです。
ステップ1|現在の割り当てを画像で残す
設定画面をゲームごと、モードごとにスクリーンショットで保存します。設定ファイルを書き出せる場合でも、目で確認できる画像を併せて残すと安心です。
ステップ2|重要度を3段階に分ける
| 重要度 | 割り当てる操作の例 |
|---|---|
| 最優先 | 移動、決定、回避、頻繁に使うスキル |
| 優先 | 回復、ターゲット切り替え、マップ、メニュー |
| 後回し | エモート、チャット定型文、使用頻度の低い機能 |
新しい機種へ最初から全キーを移そうとすると、どこに何を置いたか分からなくなりがちです。まず最優先だけを設定し、実際に使いながら追加するほうが混乱を抑えられます。
ステップ3|ゲームモードではなく使用場面で分ける
G13では3つのゲームモードを使っていた人もいるでしょう。新しい機種では、元のモード構成をそのまま再現する必要はありません。
- 通常戦闘用
- 高難度コンテンツ用
- クラフト・作業用
- ゲーム外のショートカット用
このように使用場面で分けると、機種が変わってもプロファイルを整理しやすくなります。
買い替え前チェック|ここで止まりやすいポイント
- 親指スティックは移動に使っているか、追加ボタンとして使っているか
- アナログ入力が必要か、8方向入力で足りるか
- 実際に使用しているキー数はいくつか
- パームレストの高さや手の大きさが合いそうか
- 机に本体とマウスを並べる余裕があるか
- 専用ソフトが現在のOSに対応しているか
- プロファイルを本体へ保存する必要があるか
- 日本国内での保証や返品条件を確認したか
- 海外配列のキー表記でも困らないか
- 販売ページの型番と公式ページの型番が一致しているか
すべてを満たす製品がなければ、優先順位の低い項目から妥協します。先に製品を決め、その製品に使い方を合わせる順番ではありません。
似た型番と表現に注意|買い間違えやすいポイント
Tartarus V2とTartarus Proはキー方式が違う
V2はメカ・メンブレン、Proはアナログオプティカルスイッチを採用しています。Proという名称だけで上位互換と考えず、調整可能なアクチュエーションやデュアルファンクションを使うかで判断しましょう。
Tartarus Proのアナログは親指スティックを指さない
親指部分は8方向デジタルサムパッドです。G13のアナログスティックと同じものを期待しないよう注意が必要です。
Azeron Cyborg IIには形状違いがある
通常版やCompact、左利き向けなど複数の構成があります。手の大きさだけでなく、指先側のキーをどの方向から押したいかも確認しましょう。
Redragon K585にも複数モデルがある
有線、無線、磁気スイッチ採用モデルなどがあり、同じ「K585」でも仕様が一致するとは限りません。商品画像ではなく、型番と仕様欄を基準に選びます。
公式仕様を生活に読み替えると違いが分かりやすい
| 仕様の表現 | 実際の選び方への読み替え |
|---|---|
| 32個のプログラム可能なキー | 32個の独立した通常キーが横一列に並ぶわけではない。親指パッドやホイールを含む場合がある |
| アナログオプティカルスイッチ | キーを押す深さに応じた設定ができる。親指パッドの方式とは別 |
| 360度サムスティック | 親指移動を重視する人向け。ゲーム側が期待する入力方式との組み合わせも確認する |
| オンボードプロファイル | 設定内容のうち、何を本体へ保存できるかは機種ごとに異なる |
| 調整可能なパームレスト | 手の大きさだけでなく、机の高さや肘の位置でも合い方が変わる |
数字が大きい機種を選べば快適になるわけではありません。必要な入力へ自然に指が届くか。それが、キー数より優先したいポイントです。
ロジクールG13の後継機に関するよくある質問
ロジクールからG13の後継機が発売される予定はありますか?
2026年7月時点で、ロジクール公式の現行製品一覧や公式発表から、G13の直系後継機に当たる製品は確認できません。将来の製品計画は変わる可能性があるため、新製品情報はロジクール公式サイトで確認してください。
G13に最も近いのはRazer Tartarus V2ですか?
キーを多数割り当てられる片手用キーパッドとしては、比較的移行しやすい候補です。ただし、親指部分はG13のアナログスティックと同じ方式ではありません。スティック移動を重視するならAzeron Cyborg IIも候補になります。
Tartarus V2とProはどちらを選べばよいですか?
設定しやすい定番機種を求めるならV2、キーの反応位置や浅押し・深押しを作り込みたいならProが候補です。親指パッドはどちらもG13のアナログスティックとは異なります。
液晶画面付きの代替機はありますか?
今回取り上げた主要候補には、G13と同様の液晶画面はありません。現在はゲーム画面内の情報表示、別モニター、スマートフォン、専用ディスプレイなどへ役割を分ける方法が現実的です。
G13の設定を新しい機種へ自動移行できますか?
メーカーや設定ソフトが異なるため、そのまま自動移行できるとは考えないほうがよいでしょう。現在の割り当てをスクリーンショットで残し、重要な操作から手動で再設定する方法が確実です。
中古G13と新品の代替機ならどちらがよいですか?
短期間でも同じ操作感を維持したいなら中古G13、新しい環境へ段階的に移行したいなら新品の代替機が向いています。中古品は経年劣化やソフトウェア環境の問題があるため、返品条件まで確認して選びましょう。
まとめ|ロジクールG13の後継機は商品名ではなく残したい機能で選ぶ
ロジクールG13には、2026年7月時点で公式な直系後継機が確認できません。だからこそ、「G13に似ている製品」を探すのではなく、残したい操作を決めることが重要です。
- 設定のしやすさと入手性を優先:Razer Tartarus V2
- キーの反応位置を作り込みたい:Razer Tartarus Pro
- 360度の親指スティックを重視:Azeron Cyborg II
- スティック不要でキー数を重視:Redragon K585シリーズ
- 配置を一切変えたくない:状態と動作環境を確認した中古G13
迷ったら最後は、「G13の親指スティックを移動に使っていたか」で候補を分けてください。
移動に使っていなかったならTartarus V2が選びやすく、360度移動を残したいならAzeron Cyborg IIを検討する価値があります。Tartarus Proは、親指スティックではなくキー側のアナログ機能を必要とする人向けです。
これは一つの考え方です。手の大きさ、ゲーム側の対応、PC環境によって使いやすさは変わります。最終判断はご自身で行い、購入前にメーカー公式の対応OS、型番、保証、返品条件、最新の在庫情報を確認してください。

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