「ドライヤーの値段の相場はいくらくらい?」
新しくドライヤーを買おうとしたとき、まず気になるのが「どのくらいの価格帯を選べばいいのか」という点ではないでしょうか。
安いもので十分なのか。
少し高めのものの方が結果的に満足しやすいのか。
毎日使う家電だからこそ、失敗はできるだけ減らしたいところです。
この記事では、ドライヤーの値段の相場の目安や、価格帯ごとの特徴・向いている人、そして値段だけに振り回されない選び方のポイントを、できるだけわかりやすくまとめました。
これからドライヤーを選ぶ方が、自分に合った価格帯をイメージしやすくなるように解説していきます。
ドライヤーの値段の相場はいくらくらい?全体の目安
家電量販店や通販サイトで販売されているドライヤーを見ていくと、だいたい3,000円前後から2万円以上まで、かなり広い価格帯で展開されています。
比較サイトやドライヤー特集の記事では、5,000円未満のベーシックなモデル、5,000〜1万円台の機能と価格のバランスが良いモデル、そして2万円以上の高機能・高価格帯モデルといった分け方をしているケースが多く見られます。
全体の傾向としては、5,000〜1万5,000円台くらいの価格帯に、売れ筋や人気モデルが集中しているとされることが多いです。
このあたりの価格帯は、風量や使いやすさ、基本的なヘアケア機能などがある程度そろいやすく、「安すぎず高すぎないゾーン」として選ばれやすい印象です。
一方で、2万円以上のドライヤーになると、センサーによる温度コントロールや独自のヘアケア技術など、よりこだわりの機能を盛り込んだモデルが増えてきます。
サロンで使うような本格的な仕上がりを意識した商品もあり、美容意識が高い人や髪の状態に悩みがある人から注目される価格帯です。
ただし、高い=誰にとっても良いというわけではありません。
髪の長さや量、生活スタイル、重視したいポイントなどによって、「ちょうどいい価格帯」は人それぞれ変わります。
次の章からは、価格帯ごとの特徴と向いている人のイメージを、もう少し具体的に見ていきます。
価格帯別に見るドライヤーの特徴と向いている人
ここでは、よく見られる価格帯ごとに、ざっくりとした特徴と向いている人のイメージをまとめます。
あくまで一般的な傾向なので、実際の商品によって違いはありますが、予算を決めるときの参考にはなりやすいです。
〜3,000円台くらい:とにかく価格重視のベーシックモデル
3,000円台くらいまでのドライヤーは、最もベーシックな価格帯です。
「とりあえず髪が乾けばOK」という考えの人向けのシンプルなモデルが中心で、風量・モード切り替えなども最小限であることが多いです。
- 安く手に入れたい
- 使用頻度がそこまで高くない
- サブ用・予備用のドライヤーがほしい
といった人には選びやすいですが、乾かす時間や髪へのやさしさを重視したい場合は、もう少し上の価格帯も検討した方が選択肢が広がりやすくなります。
3,000〜5,000円台くらい:コスパ重視で選びやすいゾーン
3,000〜5,000円台になると、大風量やマイナスイオン機能などをうたうモデルも増えてきます。
風量調整や温度切り替えができる製品も多く、ひとり暮らしや学生の方が「できるだけ予算を抑えつつ、使いやすさも欲しい」と考えるときに選びやすい価格帯です。
- 初めて自分用のドライヤーを買う人
- 一人暮らしで、コスパを大事にしたい人
- 最低限以上の機能が欲しいけれど、高級機までは必要ない人
このあたりの価格帯でも、上手に選べば、日常使いには十分な性能を備えたモデルが見つかる可能性があります。
5,000〜1万円台くらい:機能と価格のバランスがとりやすいゾーン
5,000〜1万円台は、売れ筋が多い価格帯と言われることが多く、風量やヘアケア機能、使いやすさなどのバランスがとりやすいゾーンです。
- 髪を早く乾かしたい(時短重視)
- 家族で共有して毎日しっかり使う
- 静音性や重さなど、使い心地にもこだわりたい
こういったニーズがある場合、5,000〜1万円台から選ぶと候補の幅が広がり、「安くはないけれど、長く使いやすい」1台に出会える可能性が高くなります。
1万〜2万円台くらい:高機能モデルが増える価格帯
1万〜2万円台になると、温度センサーによる自動制御や、髪の状態に配慮した細かなモードが備わったモデルが増えてきます。
- 髪のパサつきやうねりが気になっている人
- ブローやスタイリングをきちんとしたい人
- ドライヤーの時間が長く、できるだけ負担を軽くしたい人
毎日しっかり使う人にとっては、「少し良いものを長く使う」という考え方で、この価格帯を検討するのも一つの選択肢です。
2万円以上:こだわり派向けの高価格帯
2万円以上のドライヤーは、いわゆる高価格帯・プレミアムモデルが中心です。
ブランド独自のヘアケア技術や、高性能モーター、大風量と温度コントロールを組み合わせたモデルなどが多く、サロン仕上がりに近づけることを目指した製品も見られます。
- ヘアケアへの投資として、ドライヤーにお金をかけたい人
- スタイリングのしやすさや質感に強くこだわりたい人
- できるだけ負担を減らしながら、しっかり乾かしたい人
もちろん、すべての人に必要な価格帯ではありませんが、ヘアアイロンやトリートメントにこだわるのと同じように、ドライヤーにこだわる選び方も一つの考え方です。
価格帯別のイメージ早見表
| 価格帯(おおよその目安) | 主な特徴 | 向いている人のイメージ |
|---|---|---|
| 〜3,000円台 | シンプルな機能中心。 とにかく価格を抑えたい方向け。 |
サブ用・予備用がほしい人。 使用頻度が低めの人。 |
| 3,000〜5,000円台 | 大風量やマイナスイオン搭載モデルも。 コスパ重視で選びやすい。 |
一人暮らし・学生。 できるだけ予算を抑えたい人。 |
| 5,000〜1万円台 | 風量・使いやすさ・ヘアケア機能のバランスが良いゾーン。 | 家族で毎日使う人。 時短や使い勝手も大切にしたい人。 |
| 1万〜2万円台 | 温度センサーや多彩なモードなど高機能モデルが増える。 | 髪の状態が気になる人。 スタイリングにこだわりたい人。 |
| 2万円以上 | プレミアムモデル。 独自技術や高性能モーターなどこだわり仕様。 |
ヘアケア重視のこだわり派。 サロン級の仕上がりを目指したい人。 |
自分に合ったドライヤーの予算の決め方
「相場」はあくまで全体の話で、自分に合った予算は人によって違います。
ここでは、ドライヤーの予算を決めるときに考えておきたいポイントを整理してみます。
髪の長さ・量・乾かす時間から考える
まず目安になるのが、髪の長さや量、普段の乾かし方です。
- ロングヘアや毛量が多い人 → 風量が強いモデルを選ぶと時短になりやすい
- ショートヘア・ボブなど髪が短い人 → そこまで大風量にこだわらなくても足りる場合もある
- くせ毛やスタイリングに時間をかける人 → 温度や風量を細かく調整できるモデルが便利
髪を乾かすのにいつも時間がかかっているなら、5,000〜1万円台くらいのしっかり乾かせるモデルを候補に入れると、日々のストレスが減る可能性があります。
一人暮らし・家族・同居人数で考える
ドライヤーを一人で使うのか、家族みんなで使うのかも、予算を決めるヒントになります。
- 一人暮らしで使用時間もそこまで長くない → 中価格帯まででも足りる場合が多い
- 家族全員が毎日使う → 耐久性や使い勝手を考えて、ある程度しっかりしたモデルを選びたい
- 小さな子どもがいる → 風の熱さや音の大きさにも配慮したモデルが安心
家族で使う場合は、「多少価格が上がっても、みんなが使いやすいものを選ぶ」という考え方もあります。
1日あたりの使用時間や、何年くらい使いたいかもイメージしてみると決めやすくなります。
どれくらいの期間使うつもりかをイメージする
ドライヤーは、毎日使うことが多い家電です。
例えば、1万円のドライヤーを5年間使うとすると、ざっくりとした考え方では「1年あたり2,000円」というイメージにもなります。
もちろん、実際の寿命や壊れ方は製品や使い方によって変わるので、この数字はあくまでイメージですが、「何年ぐらい使うつもりか」を考えて予算を決めると、自分の中で納得しやすくなります。
大切なのは、今の生活スタイルに合った価格帯を選ぶことです。
「みんなが高いドライヤーを買っているから自分も」というより、自分の髪・暮らし・お財布に合わせて考えてみると、無理のない予算が見えてきます。
値段だけに頼らないためにチェックしたいポイント
ドライヤー選びでは、価格も大事ですが、中身の機能や使い勝手も同じくらい重要です。
ここでは、値段以外にチェックしておきたいポイントをまとめます。
風量と消費電力(W数)の目安
髪を早く乾かしたい人は、風量と消費電力を確認しておくと安心です。
一般的に、大風量をうたうドライヤーでは、風量の数値を一つの目安として紹介しているケースもあります。
また、家庭用ドライヤーは1,200Wや1,400Wなどの消費電力を採用しているモデルが多く、速く乾かしやすい構造になっている商品も見られます。
ただし、「数字が大きければ良い」というわけではなく、風の当て方や距離、温度とのバランスも大切です。
あまり熱すぎる風を近距離で当て続けると、髪や頭皮が乾燥しやすくなることもあるため、自分にとって心地よく使えるかどうかを意識して選びましょう。
重さ・サイズ・折りたたみ機能などの使い勝手
毎日使うことを考えると、本体の重さや持ちやすさも、見逃せないポイントです。
- 長時間ドライヤーを使う人 → 軽量モデルだと腕が疲れにくい
- 収納スペースが限られている人 → 折りたたみ式だと片付けやすい
- 旅行やジムに持ち歩きたい人 → コンパクトサイズのモデルが便利
価格が近いモデル同士でも、重さやサイズ感は意外と違います。
できれば、実店舗で実際に持ってみるか、通販サイトで重さやサイズの数字をチェックしておくと安心です。
ヘアケア機能(マイナスイオン・温冷切り替え・スカルプモードなど)
近年のドライヤーには、マイナスイオンや温冷自動切替、スカルプモードなど、さまざまなヘアケア機能を搭載したモデルが増えています。
- 髪の広がりや静電気が気になる → マイナスイオン機能を備えたモデル
- 仕上げにツヤを出したい → 冷風や温冷切替モードが便利
- 頭皮ケアも意識したい → 風や温度をやさしくした「スカルプモード」つきモデル
こうした機能によって感じ方は人それぞれですが、自分がどのポイントを重視したいかを決めておくと、数多くの製品から選びやすくなります。
音の大きさ・静音性
賃貸住宅やマンションなどで夜間にドライヤーを使うことが多い人、小さな子どもがいる家庭では、音の大きさも気になるポイントです。
「静音」をうたうモデルでも、完全に静かになるわけではありませんが、音の質や大きさを抑える工夫がされている製品もあります。
製品のスペックだけではわかりにくい部分でもあるため、気になる場合は、店頭で実際に動作音を確認してみたり、複数の情報を参考にしたりするとイメージがつかみやすくなります。
どこで買う?家電量販店とネット通販の違いと選び方
ドライヤーを購入するとき、実店舗(家電量販店など)で買うか、ネット通販で買うかで迷う人も多いと思います。
それぞれにメリットと注意点があるので、ざっくり整理しておきます。
家電量販店など実店舗で買うメリット・注意点
実店舗での購入は、「実際に手に取って確認できる」のが大きなメリットです。
- 本体の重さやサイズ感を自分の手で確かめられる
- 操作ボタンの位置や持ちやすさなどを直接チェックできる
- 店員に特徴や違いを相談しながら選べる
一方で、店舗によっては在庫や取扱い機種が限られていることもあり、選べるモデルの幅がネット通販に比べて狭くなる場合もあります。
価格についても、キャンペーンやポイント還元などがある一方で、通販サイトと比べて差が出ることもあるため、余裕があれば複数の店舗やサイトを見比べると安心です。
ネット通販で買うメリット・注意点
ネット通販の大きな魅力は、品ぞろえの多さと価格比較のしやすさです。
価格比較サイトやECモールのランキングを見ると、人気の機種や価格帯の傾向が一目で確認できます。
- さまざまなメーカーや価格帯の中から選びやすい
- 自宅にいながら価格を比較できる
- セールやキャンペーンでお得に購入できる場合もある
その一方で、実物を触れないため、重さや音のイメージがつかみにくいのが弱点です。
また、レビューや評価は参考になるものの、個人の感じ方による部分も多いため、複数の情報を見て、自分なりに判断することが大切です。
セールやキャンペーンを上手に活用する
家電量販店や通販サイトでは、季節ごとのセールやキャンペーンが行われることがあります。
特に、決算期・大型連休・年末年始などは、家電全体のセールが行われることもあり、そのタイミングでドライヤーの価格が下がるケースも見られます。
ただし、セールだからといって、必ずしも自分に合ったモデルが安くなっているとは限りません。
「欲しい機能」と「予算」を整理したうえで、無理のない範囲でお得なタイミングを狙うくらいの気持ちでチェックすると、落ち着いて選びやすくなります。
ドライヤーの値段の相場に関するよくある質問
Q1. 安いドライヤーでも髪はちゃんと乾く?
髪を乾かすという目的だけで見れば、安いドライヤーでも髪を乾かせることが多いと考えられます。
ただ、風量や温度の調整幅、仕上がりの質感、乾かすまでの時間などは、価格帯によって違いが出やすい部分です。
「とりあえず乾けばいい」という場合には問題にならないことも多いですが、毎日の時間や使い心地を大事にしたいなら、5,000円以上のモデルも候補に入れて比べてみると、自分に合うバランスが見つかりやすくなります。
Q2. 高いドライヤーは値段分の価値があるの?
2万円以上の高価格帯ドライヤーでは、風のコントロールや温度センサー、独自のヘアケア機能など、さまざまな工夫が盛り込まれていることがあります。
ただし、価値をどう感じるかは人それぞれです。
- 髪のまとまりやツヤ感が気になる人
- スタイリングのクオリティを高めたい人
- 毎日長時間ドライヤーを使う人
こういった方にとっては、時間や仕上がりの満足度という意味で、「高いけれど選んでよかった」と感じることもあるかもしれません。
一方で、使用時間が短く、そこまでこだわりがない場合は、中価格帯でも十分と感じる可能性もあります。
Q3. プレゼント用にドライヤーを贈るなら、どのくらいの価格帯が無難?
プレゼント用の場合、5,000〜1万5,000円前後の価格帯が、「高すぎず、安すぎず」のラインとして選ばれやすい印象があります。
ただし、相手との関係性や普段の生活スタイルによっても変わります。
家族やパートナーなど、より親しい相手であれば、2万円前後のモデルを贈るケースもあるでしょうし、ちょっとしたお礼であれば5,000円前後でも十分という考え方もあります。
無理のない範囲で、相手が使いやすそうな機能やデザインをイメージして選ぶことが大切です。
Q4. 買い替えのタイミングはいつ頃が目安?
ドライヤーの買い替えタイミングについて、明確な「何年ごと」という決まりはありません。
- 以前より明らかに風量が弱くなってきた
- 異音がするようになった
- 焦げたようなニオイがすることがある
- 電源コードの根元が傷んでいる
こういった変化が出てきたときは、安全面を考えて買い替えを検討する人も多いです。
特にニオイや火花など、異常が見られる場合には、使用を控えて専門の窓口に相談するなど、安全を優先した行動をとることが大切です。
まとめ|ドライヤーの値段の相場を知って、自分に合う1台を選ぼう
ここまで、「ドライヤーの値段の相場はいくらくらい?」というテーマで、全体の価格帯の目安や、価格帯別の特徴、選び方のポイントを見てきました。
ドライヤーの価格は、おおまかに見ると
・〜3,000円台:とにかく価格重視のベーシックモデル
・3,000〜5,000円台:コスパ重視で選びやすいゾーン
・5,000〜1万円台:売れ筋が多く、機能と価格のバランスが良いゾーン
・1万〜2万円台:ヘアケア機能や使い心地にこだわったモデルが増えるゾーン
・2万円以上:プレミアムな機能を備えた高価格帯モデル
というイメージで考えることができます。
そのうえで、「自分にとってちょうど良い価格帯はどこか」を考えることが大切です。
- 髪の長さや量、乾かすのにかかる時間
- 一人暮らしか、家族で共有するか
- どれくらいの期間、毎日使うつもりか
- 風量・重さ・音・ヘアケア機能など、何を大事にしたいか
これらを整理していくと、自然と「このくらいの価格帯なら納得できそう」というラインが見えてきます。
高価なモデルであっても、すべての人に必要とは限りませんし、安価なモデルでも用途によっては十分に役立つ場合があります。
大切なのは、今の自分の暮らしに合ったドライヤーを、無理のない予算の中で選ぶことです。
最後に、このページの内容は、あくまでドライヤーの値段の相場と選び方を考えるときの一つの考え方としてまとめたものです。
実際の価格や仕様は商品や販売時期によって変わります。
購入や買い替えを検討するときは、必ず各ショップや公式サイトで最新の情報を確認し、ご自身の価値観や生活スタイルに合わせて判断するようにしてください。

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