先に結論。
「ミラーレス一眼の型落ち」は、マウントの将来性×基本性能(AF・手ぶれ補正・動画)×サポートの3点で選ぶと失敗が少ないです。
具体例としては、フルサイズならLUMIX S5(初代)、Nikon Z5、Canon EOS RP、Sony α7 III。
APS-C/マイクロフォーサーズならSony α6400、OM-D E-M5 Mark IIIなどが「今ちょうどおいしい型落ち候補」として検討できます。
本記事は2025年の情報を踏まえ、偏らない表現でやさしく解説します。
ミラーレス一眼「型落ち」の定義と、失敗しない選び方
「型落ち」は一世代前や旧世代のモデルを指すことが多いです。最新機の登場で相対的に価格が下がり、コスパが良くなるのが魅力です。
いっぽうで、古いほど良いとは限りません。世代をまたぐとAF(オートフォーカス)や動画の仕様が大きく変わることがあり、使い勝手に差が出やすいからです。
選び方の3条件
①マウントの将来性:対応レンズの広さ、サードパーティの参入状況をチェック。
②基本性能の底力:AFの世代、ボディ内手ぶれ補正(IBIS)の有無、連写、4K動画の仕様、メディアスロットなど。
③流通とサポート:メーカーのサポートページ(取説・ファームウェア)や修理受付、販売状況を確認。
とくにAFは世代差が出やすい項目です。位相差AFや最新の被写体認識が必要かどうか、用途から逆算して考えると選びやすくなります。
型落ちでも“いまおいしい”フルサイズ候補
LUMIX S5(初代)|静止画・動画のバランス重視
後継のS5II/S5IIXでAFや動画面が進化したことで、初代S5は価格と基本性能のバランスで狙いやすいポジションになっています。
Lマウントはレンズの広がりが続いているため、今から入っても拡張しやすい点が魅力です。
・想定するユーザー:写真も動画も幅広く楽しみたい方、将来は上位機への移行も視野に入れる方。
・確認ポイント:動画の長時間記録やAFの追従は最新機より控えめな面があります。用途とトレードオフを確認しましょう。
Nikon Z5|フルサイズの入り口を手堅く
Zシリーズのフルサイズ入門機として、24MP級のセンサーやZマウントの豊富なレンズを活かしやすいのが特徴です。
エントリー寄りでも、静止画の基礎体力やIBISの恩恵で旅行・風景・スナップなど幅広く使えます。
・想定するユーザー:フルサイズをコスパよく始めたい方。
・確認ポイント:高速連写や最新AFアルゴリズムは上位機に一歩ゆずることがあります。
Canon EOS RP|軽量なフルサイズという価値
EOS RPは軽さ・小型さが魅力のフルサイズ入門機です。
RFレンズは高性能からお手頃まで幅が広く、アダプター経由でEFレンズも有効活用しやすいのが強みです。
・想定するユーザー:軽量でフルサイズを持ち歩きたい方、スナップ・旅行中心。
・確認ポイント:4Kの仕様や高速連写は控えめ。用途に合うか事前に確認しましょう。
Sony α7 III|“定番の旧世代万能型”
上位・後継の登場で価格がこなれやすいベーシックなフルサイズの代表格です。
静止画・動画ともに一定水準の総合力があり、Eマウントのレンズ選択肢の多さを活かしやすいのが魅力です。
・想定するユーザー:オールラウンドに使いたい方。
・確認ポイント:最新AFや高解像・高フレームレート動画は後継に軍配。必要十分かを見極めましょう。
APS-C/マイクロフォーサーズで“軽快&お手頃”を狙う
Sony α6400|軽量&高機動で動画も静止画も
コンパクトボディに4K動画や高速AFを備え、レンズやアクセサリーの選択肢が豊富です。
旅行・Vlog・日常記録など、軽さ重視で幅広く楽しみたい方に合います。
・確認ポイント:ボディ内手ぶれ補正は非搭載のため、レンズ側の手ぶれ補正やリグ・ジンバルの活用を検討しましょう。
OM-D E-M5 Mark III|小型軽量+強力IBIS
5軸手ぶれ補正と小型ボディの組み合わせが魅力で、旅行・スナップ・日常との相性が良いです。
防滴を意識した使い方をする方や、機材を軽くまとめたい方に向きます。
・確認ポイント:被写界深度の深さや高感度ノイズの出方はセンサーサイズの特性が出ます。用途に合わせたレンズ選びがポイントです。
Fujifilmの型落ちを検討する際の注意
一部モデルは販売・受注の動向が変化することがあります。
購入時は国内の販売状況やメーカーの案内、修理サポートの可否を事前に確認してください。
確実な情報が確認できない場合は、店舗在庫や公式サポートページで最新状況をチェックしてから判断しましょう。
用途別おすすめ早見表
用途 | 候補(型落ち) | ポイント |
---|---|---|
風景・旅行 | LUMIX S5(初代)/Nikon Z5/OM-D E-M5 Mark III | ダイナミックレンジやIBISの恩恵。軽さとのバランスも考慮。 |
人物・スナップ | Canon EOS RP/Sony α7 III/Sony α6400 | 軽量ボディや顔・瞳AFの使い勝手。単焦点の追加で表現が広がる。 |
動画重視 | LUMIX S5(初代)/Sony α6400 | フレームレート・記録時間・発熱の傾向を事前確認。 |
レンズ前提で総額を試算すると現実的な比較ができます。標準ズーム+明るい単焦点(例:35mmF1.8前後)で予算感を揃えて比較しましょう。
型落ち購入のチェックリスト(中古・新古 共通)
- 外装・端子・ダイヤル:ガタつきや接触不良がないか。
- センサーとIBIS:ゴミ・傷・ホットピクセルの有無、手ぶれ補正の動作。
- シャッター回数:目安として少ないほうが安心材料。電子シャッター中心かどうかも参考。
- ファームウェア更新の有無:メーカーのサポート/ダウンロードページで確認。
- 付属品と保証:純正充電器・バッテリー、販売店の初期不良対応や返品可否。
- メディア:ダブルスロットか、記録形式や書き込み速度の相性。
まとめ:ミラーレス一眼の型落ちは「将来性×基本性能×サポート」で選ぶ
ミラーレス一眼の型落ちならどれを選ぶ?の答えは、使い道と拡張性から逆算することです。
フルサイズの入り口ならNikon Z5やCanon EOS RP。
写真も動画もバランスならLUMIX S5(初代)。
万能型の旧世代ならSony α7 III。
軽快さ重視ならSony α6400やOM-D E-M5 Mark IIIが候補になります。
レンズの総額・持ち運びやすさ・保証を比べ、自分の“今の最適解”を見つけてください。
よくある質問(FAQ)
Q1:型落ちはサポートが受けられない?
A:機種や時期によります。メーカーの公式サポートページや修理受付の案内を確認してから購入すると安心です。
Q2:動画も本格的にやりたい。どこを見ればいい?
A:AF方式(位相差AFの有無)、記録時間の制限、発熱の傾向、ログ/10bit対応、外部記録の可否などを確認しましょう。最新世代との差が出やすいポイントです。
Q3:Fujifilmなど一部モデルの販売状況が気になります。
A:受注停止や販売終了といった流通の変化が話題になることがあります。確実な情報は確認できませんでしたと判断されるケースもあるため、購入直前に国内の販売店・公式の告知を必ずチェックしてください。
モデルごとの特徴(補助メモ)
- LUMIX S5(初代):写真・動画のバランス。Lマウントはレンズの広がりが続いており、将来の拡張がしやすい印象。
- Nikon Z5:フルサイズ入門として手堅い仕様。Zマウントのレンズ群が幅広い。
- Canon EOS RP:軽量コンパクトなフルサイズ。RFレンズやEF資産の活用がしやすい。
- Sony α7 III:旧世代ながら総合力が高い“定番”。Eマウントのレンズ選択肢が豊富。
- Sony α6400:軽量&高機動。4K動画やAFに強み。IBISは非搭載のため運用で補う。
- OM-D E-M5 Mark III:小型ボディ+強力な5軸手ぶれ補正。旅行・日常で扱いやすい。
使い方のコツ:
最初のレンズは標準ズーム+明るい単焦点が定番です。画角と明るさの基礎が身につき、機材の強みを活かしやすくなります。
将来の移行を見据えて同一マウント内で拡張できると、買い替えコストも抑えやすいです。
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