先に結論。
床に物が多い・ペットがいる家庭は「j5」を検討しやすいです。価格を抑えつつ基本機能で十分なら「i5」が候補になります。j5はPrecisionVisionによる障害物回避に対応し、コードやペットの排せつ物などを避ける設計です。i5は障害物回避非対応で、アプリのKeep Out/Clean Zones(進入禁止・部分清掃の四角指定)もサポート外という公式案内があります。どちらも「+」モデルなら自動ゴミ収集ドックに対応します。本文では、公式情報を元にやさしく比較します。
【早見表】ルンバコンボj5とi5の違い
まずは主要ポイントを一覧で確認しましょう。価格は時期・販売店で変わるため本記事では目安のみ触れ、購入前に公式や販売ページで最新情報をご確認ください。
比較項目 | Roomba Combo j5 / j5+ | Roomba Combo i5 / i5+ |
---|---|---|
障害物回避 | あり(PrecisionVision) | なし |
スマートマップ | 対応(部屋指定清掃 など) | 対応(部屋指定清掃 など) |
Keep Out/Clean Zones(進入禁止・四角で部分清掃) | アプリで利用可能(No Mop Zonesにも対応の案内あり) | 非対応(i3/i4/i5はゾーン機能なし) |
拭き掃除方式 | ビン交換式(乾拭き⇄水拭きの入れ替え) | ビン交換式(乾拭き⇄水拭きの入れ替え) |
自動ゴミ収集(+モデル) | 対応(j5+) | 対応(i5+) |
障害物回避の有無と、ゾーン機能の対応可否が選び分けの分かれ目になりやすいです。
違い①:障害物回避(PrecisionVision)
j5はカメラ+LEDの「PrecisionVision」で床の物体を見分けて回避する設計です。コードやペットの排せつ物などを避けるための仕組みとして案内されています。暗所では十分に機能しない場合があるなどの注意も明示されています。
i5は障害物回避機能を搭載していません。そのため、配線や小物を片づけてから運用する前提になりやすいです。
「子どものおもちゃが床に出がち」「配線が多い」「ペットと暮らしている」などの家庭では、止まりにくさ・巻き込みにくさの観点からj5が選びやすくなります。
違い②:アプリ機能(スマートマップ/ゾーン設定)
両機とも学習したスマートマップを使って、部屋ごとに清掃を指定できます。
一方で、i5は「Keep Out Zones」「Clean Zones」に非対応です。i3/i4/i5シリーズ共通の仕様として案内されています。特定エリアを四角で囲って避けたり、特定エリアだけを清掃する細かな運用は想定されていません。
j5はゾーン系の活用が可能で、製品ページにはNo Mop Zones(水拭き禁止エリア)の案内も見られます。カーペットや段差付近を濡らしたくないときの予防策として有用です。
なお、アプリの文言や機能はアップデートで変わる場合があります。購入後はアプリのマップ編集画面で、実機とアプリバージョンの組み合わせにおける挙動をご確認ください。
違い③:拭き掃除は“ビン交換式”――カーペット濡れ対策
両機ともビン(ダストボックス)を「乾拭き用⇄水拭き用」に入れ替えて使う方式です。水拭きは硬い床(フローリング・タイルなど)が対象で、カーペットは避ける前提です。
j5は製品ページでモッピング用ビンの同梱・用意に触れており、さらにNo Mop Zonesにも言及があります。i5も「オプションのモップ機能」という整理で、同様にビン交換が前提です。
濡らしたくない場所を確実に守るには、No Mop Zones(j5)の設定や、カーペットのある部屋を外して実行するといった運用が安全です。
違い④:自動ゴミ収集(+モデル)と消耗品の考え方
「+」モデル(j5+/i5+)は、最大約60日分のゴミを収容できる自動ゴミ収集ドックに対応と案内されています。ゴミ捨ての手間が減り、臭い対策やアレルゲン対策にもつながるとされています(医学的な効果を断定する表現は避けます)。
消耗品(ブラシ・フィルター・紙パックなど)は、純正アクセサリーの交換目安に沿って点検・交換を行うのが基本です。年に数回の軽いメンテでも清掃品質が安定しやすくなります。購入前に、公式の比較表・アクセサリー一覧もチェックしておきましょう。
【選び方】あなたの家では「j5」と「i5」のどっち?
配線・おもちゃ・ペットの粗相が心配……j5。障害物回避とゾーン系の柔軟さで、止まりにくさ・避けやすさを重視できます。
価格を抑えて“吸引メイン+部屋指定”で十分……i5。ゾーン非対応を前提に、運用の工夫(片づけ、ドアやバリアでの仕切り)でシンプルに使えます。
購入前チェックリスト(失敗しにくいポイント)
- 間取りと床材(カーペットの有無・範囲)。
- アプリでやりたいこと(部屋指定/進入禁止/部分清掃の頻度)。
- ドックの設置スペースとWi-Fi環境。
- 消耗品の交換目安と年間コストの見通し(純正アクセを基準に)。
- 保証・サポートの窓口(公式サポート記事・比較表で仕様再確認)。
まとめ|「j5」は賢く避けたい人に。「i5」は価格重視でシンプルに
ルンバコンボj5とi5の違いは、主に障害物回避とゾーン機能の対応可否にあります。どちらもスマートマップや自動ゴミ収集(+モデル)に対応し、日々の掃除を助けてくれます。
「床の状況に合わせて避ける力」を重視→j5。「価格を抑えつつ必要十分」を重視→i5。
最後はあなたの家の間取り・床材・生活リズムに合わせて選ぶのが近道です。購入時は、必ず公式ページや販売ページで最新仕様・価格をご確認ください。
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